新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

選挙における野党共闘と野党の住み分けとは全く別物

2024年03月25日 12時04分33秒 | 衆院選挙

今朝のテレビ朝日とフジ テレビは1時間近く大谷翔平の専属通訳であった人物に関する不祥事に伴う球団からの解雇に関して専門家らしき弁護士を交えての「アーダ・コーダ」の大合唱であった。
 
他人事なのだが、あえて興味深い国内の週刊誌情報をいくつか紹介しておく。
 
『イッペイは身の危険を感じていた』…!大谷翔平の通訳・水原氏が「命を狙われる可能性」と、その背後にある『巨大犯罪組織』の正体
 

胴元からの取り立てを恐れていた
違法賭博で450万ドル、日本円にして約6億5000万円の損失を被った水原氏。それを大谷が肩代わりして返済したと報じられている。
「大谷の弁護士は、彼が返済したことを否定。それどころか『巨額の窃盗事件』だと訴えています。その後、水原氏自身も大谷に返済を頼んだ発言を撤回。食い違う発言に、その真相が注目されています」(スポーツ紙記者)
だが、2つだけわかっていることがある。
ひとつは水原氏がギャンブル依存症状態だったこと。これは本人も同球団の選手の前で明かしている。
もう一つは、胴元を恐れていた、ということだ。
「『ESPN』の取材の中で水原氏は『誰かが家に押しかけてくるのではないか、身の安全も怖かった』と述べていました。そこで大谷に事情を話し、借金の肩代わりをしてもらったとされています。妻に知られたくなかった、ということもあるかもしれませんが、脅されていた可能性もなきにしもあらずです」
そう説明するのは、アメリカや中米の裏社会事情に詳しいジャーナリスト。
■「マヒした感覚」と「法外な利息」
身の危険を感じていたとはいえ、ギャンブルに対して依存的になり、「次こそ勝って回収しよう」という気持ちは当然、強かっただろう。それに賭けるとき、手元に「現金」がなかったことも、賭博を止められなかった一因となったようだ。
「大谷の通訳としての給与は年間30万~50万ドル(日本円で4500万~7500万円)と言います。確かに収入は高額ですが、彼はキャッシュを持たずに賭博をしていたでしょう。
要するに、株式で言うところの信用取引。胴元に借りるかたちで賭博を繰り返していた。自分のお金じゃないことから、感覚がマヒしてしまったのではないでしょうか。おまけに利息も法外だったと思いますよ。でなければ、あれほどの損失にはなりません」(前出のジャーナリスト、以下「」も)
では、胴元とはいったいどのような人物、または組織なのか。
■「ロシア系マフィア」の可能性
話題になっているマシュー・ボウヤ―氏は、末端の一人にしかすぎず、その背後にはもっと強大な組織があるとみられる。前出のジャーナリストは、意外な組織をあげた。
「私はロシア系のマフィアじゃないか、と推測しています。アメリカ国内での違法賭博事件ですから、アメリカや中米のマフィアを連想するでしょうが、そうじゃないんです。アメリカでは、売春や違法賭博の裏側にロシアマフィアが絡んでいるケースが意外と多い。ロシアマフィアは資金も豊富なので、その可能性が高いかと。
もう一つ考えられるのは、イギリスから追放されてきたマフィアです。結構あぶれているのでその可能性もある。もともと、イギリスはブックメーカーが盛んで、違法ブックメーカーも多かったんですね。過当競争の末、イギリス国内で商売にならなくなったから、アメリカに渡ってきた」
麻薬や売春などが問題になっているメキシコマフィアやカルテルも連想しがちだが、「それはない」と前出のジャーナリストは語る。
■心配される「水原氏の命」
「メキシコマフィアの場合、違法賭博を主宰していた人も何人かはいましたが、ごく少数。むしろ彼らの場合、麻薬にいくんですよ。そのほうが手っ取り早く稼げるので。アメリカ国内の胴元だとしても、大きいファミリーの枝の組織でしょう」
強大な組織相手では一般人はもとより、警察でもとても太刀打ちできない。
7億円近い借金を背負ってしまうほどギャンブルにのめりこんでいたではなく、「やめたら殺される」と、身の危険も感じていたのではないだろうか。
「実は、水原氏が殺害されるようなことはありませんでした。殺したらカネがとれないからです。
脅して引っ張れるだけカネを引っ張るというのが、彼らの手口です。大谷の通訳をしている限り、カネはありますからね。よく借金して、返せなくなった相手を殺す、という話を聞きますが、あくまでもそれは最終手段。殺したら一銭も入ってきません。それだったら生かさず殺さず、むしり取っていくというパターンが、一番多いんです」
そのような状態が続いていたとしたら、水原氏にしてみればまさに「生き地獄」そのものだったのだろう。
大谷の弁護士によると、大谷が水原氏の借金の肩代わりをしたことはを否定し、巨額の窃盗事件だったと述べている。たしかに、真綿で首を絞められている状態の水原氏が大谷のお金に手を付けたとしても、なんら不思議ではない。魔が差した、というよりは、恐怖から解放されたかったのではないだろうか。
ただ、事態は明るみに出てしまった。
■水原氏は「お払い箱」
大谷の通訳も解雇され、これ以上、カネをむしり取ることが分かったことで、水原氏は組織から命を狙われたりしないのだろうか。
「それもないと思います。ここまで報道されていますし、もし命を狙って水原氏になんらかの危害を加えたとなれば、本格的に組織の中枢にまで捜査の手が及びます。
それに大谷のカネで450万ドルものカネは回収できたので、組織にしてみれば水原氏はお払い箱。組織に関する重要な情報を持っているわけではないですし、捜査当局も水原氏には注目はしていません。
万に一つ、組織がギャングなどにカネを渡して命を狙わせる、ということもあるかもしれませんが……可能性としては低いでしょう」  
いずれにしても、水原氏が大谷に約7億円近い莫大な借りがあることに変わりはない。
「胴元があげられたらカネはチャラになったでしょうが、すでに支払い済み。これからは大谷との問題です。水原氏の返済相手が違法ブックメーカーから大谷に変わっただけなので。この後、どうするかは彼ら次第ですね。少なくとも命を狙われる、という最悪の事態は免れた、ということです」
むしろ報道が続き、水原氏の存在が注目されればされるほど、組織は手出しができないというワケだ。
■借金を背負う王道のパターンだった
「連日、水原氏に対する報道は過熱していますが、今の状態のほうがむしろ彼は安全なんです。きっと身につまされる思いでしょうが、組織は手出しはできない。結果的に彼の身はその報道によって守られている。なんとも皮肉な話です。
アメリカでも、カルフォルニアでのスポーツ賭博がダメなだけであって、合法の州もあります。そもそもわざわざカルフォルニアでやるな、って話なんですよね。
問題なのは、違法だとわかっていてもそれをすすめてくる人物が水原氏の周囲にいた、もしくはそれを止める人物がいなかった、ということです。彼が陥ったケースは違法賭博で借金を背負う王道のパターン。まずはカードゲームから入って、そのあとで別の違法賭博を紹介するんです」
前出のジャーナリストは、今回の水原氏の違法賭博問題もあっという間に落ち着くとみている。
■彼は運を使い果たしていた
「水原氏の違法行為は捜査当局が調査している本筋とは関係がない。日本でも裁かれませんし、アメリカでなんらかの罪に問われたとしても、短期の収監でその後、罰金を払って釈放になるでしょう。お金がなかったらもう少し刑期は伸びますが、それほどの年数にはならない。
ただ、水原氏はもう野球には関われません。それに通訳という仕事はできないでしょうから、今後どのように大谷にお金を返していくのかが気になるところです」
水原氏は韓国での開幕戦を後に、その姿は表には出ていない。
週刊現代では、彼の父親がカルフォルニアで営む飲食店に取材を申し込んだが、回答を得ることはできなかった。
捜査当局の調査の副産物として違法賭博が明るみに出てしまった水原氏。ギャンブルだけはなく、運に見放されていたようだ。むしろMLBのスーパースター、大谷翔平の通訳となったことで、その運を使い果たしてしまったといえるのかもしれない。続く・・・・・

 
『大谷を守るために…』。水原一平氏の『証言』はなぜ変わったのか? 浮上してきた『3つのシナリオ』の中身
 
■なぜ証言が変わったのか
「水原氏の最初の発言は、借金の存在を大谷氏に告げたところ、大谷氏が450万ドルのお金を自分の口座から振り込んでくれたと言っていましたが、翌日、すべての証言を否定しました。なぜ水原がストーリーを180度変えたのか、それが焦点になっています」

米ロサンゼルスドジャースの大谷翔平の通訳をつとめていた水原一平氏が、違法賭博にかかわっていた疑惑などを理由に同球団から解雇された問題は、いまだ国内外の多くの人々に衝撃を与えつづけている。
そんななか現地アメリカでなによりも注目を集めているのは、水原氏の証言が、大きく変化したことである。
当初、水原氏はスポーツ専門局『ESPN』に対して「スポーツ賭博にハマり多額の借金を抱えてしまったことを大谷に告げたところ、大谷が返済のために大谷自身の口座から、返済すべき口座へおカネを振り込んでくれた」という趣旨の発言をしていた。しかし翌日、この証言を完全に否定した。証言は大きく変化したのである。
ギャンブルが引き起こす諸問題に対応する組織"Campaign for Fairer gambling(より公正なギャンブリングを目指すキャンペーン)"の所長で、アメリカのスポーツ賭博の問題にくわしいデレック・ウェブ氏は、状況をこう整理する。
「水原氏の最初の発言は、借金の存在を大谷氏に告げたところ、大谷氏が450万ドルのお金を自分の口座から振り込んでくれたと言っていましたが、翌日、すべての証言を否定しました。なぜ水原がストーリーを180度変えたのか。それが焦点になっています」
■3つの可能性
なぜ証言をひるがえしたのか。「理論上、考えられる可能性は3つあります」とデレック氏はつづける。
「一つは、このような可能性です。水原氏はギャンブリングで多額の借金を抱えた。そのことを大谷に言わずに大谷の口座にアクセスして、多額のおカネの電信送金をおこなった。
これは一般人にとって非常に複雑なtransaction(処理)ですが、プロのハッカーならできます。水原氏がそのやり方を知っていたかどうかはわかりませんが、もし大谷の知らないところで実行したのなら、口座へのアクセス権を与えられていたか、このハッキングのやり方を知っていたかです。
ただ、水原が口座へのアクセス権を与えられていたとは想定しづらいですが……。
ともかく大谷の知らないところで、多額の送金をして、90分間のESPNのインタビューで嘘をついた。つまり大谷に借金を肩代わりしてもらったという嘘をついた。水原氏がソウルでチームに自白したとき、大谷は初めて知った。そんなシナリオです」
なぜ証言をひるがえしたのか。「理論上、考えられる可能性は3つあります」とデレック氏はつづける。
「一つは、このような可能性です。水原氏はギャンブリングで多額の借金を抱えた。そのことを大谷に言わずに大谷の口座にアクセスして、多額のおカネの電信送金をおこなった。
これは一般人にとって非常に複雑なtransaction(処理)ですが、プロのハッカーならできます。水原氏がそのやり方を知っていたかどうかはわかりませんが、もし大谷の知らないところで実行したのなら、口座へのアクセス権を与えられていたか、このハッキングのやり方を知っていたかです。
ただ、水原が口座へのアクセス権を与えられていたとは想定しづらいですが……。

ともかく大谷の知らないところで、多額の送金をして、90分間のESPNのインタビューで嘘をついた。つまり大谷に借金を肩代わりしてもらったという嘘をついた。水原氏がソウルでチームに自白したとき、大谷は初めて知った。そんなシナリオです」
「2つめのシナリオは、水原が最初に言ったことが事実であるというものです。彼はギャンブリング中毒になり、借金が膨れ上がっていったとき、頭のどこかに最後は大谷に助けてもらえる、という甘えがあった。そこで大谷に借金のことを告白したら、大谷は水原を許して、自分の名前で送金をおこなった。

しかしその後、カリフォルニア州はスポーツギャンブリングを合法化していない12州のうちの一つで、水原の最初の話が事実であると大谷がin jeopardy(危険にさらされる)になることがわかってきた。そこで、大谷を守るためにストーリーが180度変えられた。
3つめは最悪のケースです。可能性は限りなくゼロに近いですが、大谷自身がギャンブリングをしていて、水原がそのことを隠すべく、自分がギャンブリングをしていて、それからできた借金を大谷が肩代わりしたという嘘をついた。そのあと弁護士がかかわってきて、より大谷へのリスクが少ない方向にストーリーが変わらざるを得なかった。この場合、当然、大谷は送金のことは知っていたことになります。
あるいは、ギャンブリングをしていたのは水原と大谷の2人で、水原がそれを隠すために自分だけがギャンブリングをしていたことにして、できた借金を大谷が肩代わりしたということになります」
3つのシナリオのうち、どれが正しいのかを判断するためには、さらなる状況の解明を待つ必要がある。
いずれのシナリオが正しいにせよ、気になるのは、この一連の事件が大谷にどのように影響するかだろう。【つづき】「大谷は試合に出られなくなるのか…? 水原一平氏の解雇問題、これから大谷に訪れること」でくわしく見ていこう。


 
大谷は『試合に出られなくなる』のか…? 水原一平氏の解雇問題、これから大谷に訪れること」 
 
■どのシナリオの可能性が高いのか
ロサンゼルスドジャースの大谷翔平の通訳・水原一平氏が、違法賭博にかかわっていた疑惑を理由に解雇された問題。アメリカでは、水原氏がスポーツ専門局『ESPN』に語った内容が大きく変化したことがなにより注目を集めている。
当初、水原氏は「スポーツ賭博でできた借金を大谷に肩代わりしてもらった」という趣旨の証言をしていたが、翌日にこれを全否定していた。
ギャンブルが引き起こす諸問題に対応する組織"Campaign for Fairer gambling(より公正なギャンブリングを目指すキャンペーン)"の所長で、アメリカのスポーツ賭博の問題にくわしいデレック・ウェブ氏によれば、ここから導かれるのは「3つのシナリオ」だった。
(1)水原氏がギャンブルにハマり借金をつくった。借金返済のため、大谷に黙って大谷の口座からおカネを返済口座に振り込んだ。当初の水原氏の発言はウソだった。
(2)水原氏がギャンブルにハマり借金をつくった。そのことを大谷に告げると、大谷は借金を肩代わりすると言い、自分の口座から返済口座におカネを振り込んでくれた。当初、水原氏は正直に語っていたが、やがてその証言が大谷を危険にさらす可能性に気づき、証言を否定した。
(3)大谷自身が賭博にかかわっていたが、そのことを隠すために水原氏が罪をかぶる証言をしたが、その発言がいまだ大谷をリスクにさらすものだったので、証言をひるがえした。
■「司法取引」というポイント
デレック氏がつづける。
「この3つのシナリオは、理論上考えられるものですが、ほとんどの人は、(2)のシナリオの可能性がいちばん高いと思うでしょう。
なぜなら水原氏は、通訳として働くだけでなく、私生活でも大谷のことを全力でサポートしていました。大谷のやさしい人格ならそんな水原氏を助けるだろう、と思われるからです。
FBI(米連邦捜査局)やIRS(米国税庁)の調査も入っているので、これからこのショッキングな事件がどう展開するかはわかりませんが、少なくとも大谷が試合に出られなくなることはないでしょう」
なぜ試合に出られなくなることがないと言えるのか。
デレック氏がつづける。
「たとえ最悪の(3)のシナリオであったとしてもアメリカにはplea bargaining(司法取引)制度があるからです。『真実をすべて話すなら、罪を一切問わない』と大谷も水原氏も言われている可能性があります。真実を得る方法として、この司法取引は有効であることは証明されています。  
だから、可能性はほとんどありませんが、大谷自身がギャンブリングにかかわっていたとしても、秘密裏に罰金を払ってそのことが表に出ることはないでしょう」
ともかくも、いちにちも早く大谷が落ち着いてプレーできる日が訪れることを願うばかりだ。

 
日本のメディアは当然ながら日本人の大谷翔平には被害者として好意的なのだが、米国内のメディアの論調はやはりかなり厳しい扱いである。
 
●「米国での評価は急転直下…『ユニコーン』から一夜にして『ピート・ローズ』になった背景

●「違法賭博に関与なら出場停止どころか『永久追放処分』まである
 
●「水原一平氏の解雇で『大谷主犯説』まで飛び出す米メディアの疑念の目
 
いずれにしても明日の未明(現地時間)に大谷翔平が記者会見らしきことを行うとのことで、メディアの見方も変わるかもしれない。

さて、国内の自民党のヘタレぶりがまたまた顕著になってきている。
 
やってます感岸田首相の「裏金国民対話」開始 車座集会始めた谷垣禎一氏の目的とはズレた内容に
 

派閥の政治資金パーティー裏金事件や、和歌山県連のセクシー懇親会問題などを抱え、年に1度の結束確認の場にもかかわらず、まったく盛り上がらずに終わった3月17日の自民党大会。こちらも年に1度の党大会の総裁演説を、裏金問題の謝罪から始めなくてはならなかった岸田文雄首相が、「ドヤ顔」風の表情で語ってみせたのが、「政治刷新車座対話」の開催。自身や自民党幹部らが全国を回って、党員や党友、国民の声を聴くための全国行脚で、まず22日に茂木敏充幹事長が能登半島地震に見舞われた石川県を訪れ、地元県議らと意見交換を行った。
ただ、「まず最初に身内から話を聴いてどうする」(野党関係者)の指摘があるとおり、裏金問題などで党に向けられる厳しい視線は、なにも自民党員からのものだけではない。一般の国民から話を聴いてこそ、対話の効果も出てくるのではないかと思うのだが。何事も最初が肝心という中で、肝心な第1弾の対話の相手を「手近な存在」ですませてしまった感は否めない。「なぜ第1弾が総裁でなく幹事長なのか」と、人選へのナゾも耳にした。岸田首相によく指摘される「とりあえずやってます感」が、今回もにじんでしまったような気がしてならない。
岸田首相がこだわる「車座対話」は、自民党にとっては、苦しい経験から生まれたシステムだ。2009年衆院選で当時の民主党に敗れて野党に転落した際、当時の谷垣禎一総裁が始めた「ふるさと対話集会」。民主党に政権を奪われ、反転攻勢と党の再生を目指すためには、まず地域に根ざした草の根の活動を重んじようと、全国のすみずみを回って車座で国民の話を聞くスタイル。谷垣氏の肝いりだった。
2012年に政権を奪還した後も「野党時代のくやしさを忘れないため」と第2次安倍政権に引き継がれ、菅政権時代の2020年10月には、通算1000回の節目を迎えた。岸田政権でも続けられ、賃上げや中小企業対策、子育てなどをテーマにした車座対話は2021年10月の首相就任後、数十回に及んでいる。
党がマイナスからスタートする中で生まれた車座対話ではあるが、積み重ねられ、引き継がれてきたものだけに、思い入れを持っている自民党関係者も少なくない。そのため「裏金問題の言い訳のような場ではなく、もっと実のあるテーマでやるものなのに…」との嘆きを耳にした。もはやだれも信じなくなった岸田首相の「聞く力」を、首相自身はイメージしたのかもしれないが、裏金問題の納得できる説明がまったくなされていない中、いまさら国民に何を聞いて、そもそもそれを本当に生かすのかという疑問も当然わく。
裏金事件の説明に、車座対話を持ち出した対応は、谷垣氏が始めた当時の目的からはかけ離れてしまっているように感じる。
政権を失い、野党自民党の総裁となった谷垣氏の総裁選でのキャッチフレーズは「みんなでやろうぜ」。野党に転落し所属議員も3分の1近くに激減した中、一意結束で政権復帰を目指そうという呼びかけだった。国民にそっぽを向かれたことを教訓に新しい支持層をつかもうと、社会科見学のような取り組み「みんなで行こうZE(ぜ)」も始め、当時1年生議員だった小泉進次郎元環境相が地元の海上自衛隊横須賀基地を案内したり、今は東京都知事の小池百合子氏が東京・池袋での「芸術文化都市ツアー」でアニメ文化を紹介したり、参加者とラーメンをすすったこともある。
野党だからこそできたことでもあったが、当時の取材を通じて、内容は別にしてもそこには少なからず国民とまじわることで何かを、血肉にしようとする明確な「目的」があったように思う。
一方で今回の裏金問題での車座対話。そこにはどんな目的があり、そしてどんな結果を導くためなの場なのだろうか。

 
こんな時、肝心の野党第一党の元総理経験者が、こんなことをほざいていた。
 
立民は関東、維新は関西 野田元首相、すみ分け提唱
 
さすがにあきれたこんな声が飛んでいた。
 



 
立憲民主党の若手の元気のよい議員連中が頑張っている最中に、こんな「昔の顔で出ています」という輩が跋扈している限りは政権交代への道はまだまだ遠いのではないだろうか、とオジサンは思う。      

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