新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

さらに強力に変異する「デルタプラス」が五輪を止める?

2021年06月24日 12時13分15秒 | 東京五輪疑惑

五輪会場でのアルコール販売が正式に禁止となったが、五輪貴族連中が観戦する「VVIPルーム」でのシャンパンやワインはどうやら別枠らしい。
 
まあそんなことはどうでもいいことだが、観客を入れることにこだわった組織委員会ではなんとか上限の1万人の観客を確保するためにすでに発売済のチケット番号で抽選をして入場可能な観客を絞り始めているらしい。
 
しかし現在都内に適用されている「まん延防止対策」が解除予定の7月11日時点で、都内の感染者数が激減しない場合は、感染者数を減少することなく無観客にせざるをえない。
 
ということは抽選で当たった人もぬか喜びに終わる可能性が高くなった。
 
昨年の五輪延期が決まった時(3月24日)は都内感染者数はわずか18人であったが、今年の4月下旬に始めた緊急事態宣言を五輪に向けに6月20日で解除すると発表した17日の東京の新規感染者数は452人。
 
そして昨日発表された都内の新たな感染者数は619人。
 
今月最多で緊急事態宣言の基準「ステージ4(感染爆発)」相当の500人をあっさり超えてしまってきた。
 
菅義偉始め五輪開催強行派は、ワクチン頼りなのだが、その肝心のワクチンも必ずとも救世主には程遠い。
 
【東京五輪】『中止』の選択肢も残すべき! ワクチンの〝弱点〟医療専門家が重大指摘

 
多くの専門家が指摘していたのが感染力もこれまでのものよりはるかに強いインド変異株の広がりである。
  
数日前には、現地からこんな記事が発信されていた。
  
すれ違っただけで感染!? デルタ株、驚愕の感染力が詳細分析で明らかに...?

   

シドニー東部地区で、43日間ぶりに新規市中感染ケースが確認され、6月19日時点で6人に増加。クラスターとなり、しばしコロナ・フリーを謳歌していたシドニーも、にわかに騒がしくなってきた。
なぜならば、このクラスターの最初の感染者が、今、「従来型よりも感染力が高い」と言われている『デルタ株』であることが、ゲノム解析で判明したためだ。
デルタ株は、インドで爆発的に感染拡大し、同国を地獄絵図に変えたとも言われる感染力の高い変異株。拡散が速く、これまで感染力が高いと懸念されてきた英国由来の「アルファ株」より、2倍程度の感染力とも言われ、アルファ株と比較して入院リスクが高まることも指摘されている。
さらに、このシドニーのデルタ株感染ケースを詳細に分析した結果、驚くべき状況で感染が伝播していることがわかってきた。
なんと、感染者と「すれ違った」程度の接触で、感染した可能性が高いというのだ。
麻疹並みの空気感染?
オーストラリアにおける市中感染ケースで、最初に「デルタ株」感染が確認されたのは、メルボルンだった。
メルボルンでは5月下旬に、約3ヶ月ぶりに市中感染ケースが確認され、ゲノム解析により、インドで感染拡大した変異種のひとつ、「カッパ株」であることが判明。
感染者が12人に増加した時点で、ビクトリア州首相代理が
「我々は、強力な感染力のウイルスに直面している。これは、懸念されている変異株で、過去に例がないほど、急速に感染が広がっている」
と懸念を示し、5月27日から1週間のサーキットブレーカー・ロックダウンに踏み切った。
しかし、感染拡大傾向が収まらないことから、6月2日にロックダウンの延長を発表。
この時、ビクトリア州政府のコロナ対策医療チームは、(確認されているのはカッパ株であった時点で)「これまで我々が経験してきたものとは異なり、知らない者同士がすれ違った程度で感染しているとみられ、これまで換気が感染リスクを軽減することはわかっていたが、これほど感染力がある変異種には、十分でないのかもしれない。これまで効果あったマスクもうまく機能していないようだ」
と述べ、『麻疹』並みの感染力であることを示唆した。
そして、その2日後、メルボルン西部に住む家族2人が、カッパ株より更に感染力が高いと言われる「デルタ株」に感染していることが確認されたのだ。
すれ違っただけで感染した可能性、シドニーでも...
メルボルンでは新規感染ケースが減少し、収束に目途がついたことから、6月10日にロックダウン解除となったが、それから1週間も経たない6月16日、シドニーで43日間ぶりに新規市中感染ケースが確認された。
この最初の感染者の同居人も検査で陽性となり、この2人の排出するウイルスをゲノム解析した結果、「デルタ株」に感染していることが判明。
ニューサウスウェールズ州保健省は、いつものようにこの感染者2人が訪れた場所のリストを公開し、該当地域住民に、同じ場所(飲食店、スーパー、デパートなどの小売店など)を同日同時間帯に訪れた人は、症状の有無に関わらず検査をするよう呼び掛けた。
これは、以前のコラムにも書いたように、「感染者がいる場所にいた(同じ空間を共有した)ということだけでも、感染する恐れがあるから」だ。こうして、記載リストに該当する住民が検査を受け、新たに感染確認された人のウイルスが、ゲノム解析で最初に感染確認された人と同じ配列であることが判明。
当局は、この2人がどこで接触したのか?を綿密に調査し、この2人が同じ日に同じショッピング・センター内のデパートにいたことを突き止めた。
そして、デパート各階に設置されているCCTV映像の提供を依頼。この映像を分析した結果、同じ時間帯に同じフロアの同じセクションにいたことがわかったのだ。


  
上記の記事を受けた、「豪でクラスターが!カメラが捉えたインド株“すれ違い感染"」という国内の記事ではおなじみの医療ガバナンス研究所の上昌広理事長が日本との対策の違いを指摘していた。
 
「水際対策も国内の検査も徹底してきたオーストラリアだからこそ、手際が良いのです。日本は医系技官を筆頭に『無症状者の検査は必要ない』『クラスター対策をしていれば大丈夫』と喧伝してきたため、インド株が流入しても方針転換できない。コロナ対策の誤りを認められず、成功したことにしているのだから、合理的な対策を打てるはずがありません」
 
この「デルタ株」の発祥の地では、「インド、新たな変異株「デルタプラス」確認 感染力さらに強く」という記事があった。

インドは22日、新型コロナウイルスの新たな変異株「デルタプラス」を「懸念される変異株」に指定した。
保健当局は、マハーラーシュトラ州でデルタプラスが16例確認されたした上で、デルタプラスは感染力がさらに強いと警告。各州に検査強化を指示した。
インドでは21日、全土での1日の新型コロナウイルスワクチン接種が860万回と過去最多になった。連邦政府は接種計画の混乱が感染流行の第2波を悪化させたとの批判が続いたことで、全成人に無料接種する計画に取り掛かっている。
モディ首相は今月、国内メーカーの全ワクチンの75%を連邦政府が買い上げ、無料で州政府に配布すると発表した。
1日での接種がこれまで最も多かったのは4月5日の450万回だったが、その後はペースが大きく鈍り、平均で300万回を下回っていた。
専門家は、12月までに成人9億5000万人に接種する目標を達成するには、1日1000万回の接種が必要と指摘している。現状で2回目の接種も済ませた人はインドでは5%に満たない。
連邦政府は今月に入り、7月や8月には1日1000万回が可能と表明するようになったが、政府顧問のビノッド・クマール・ポール氏は21日、CNBCテレビ18で、1日1000万回はきちんと設定された目標ではないと述べている。
インドで接種されているのは、国内でライセンス生産している英アストラゼネカのワクチンと、バーラト・バイオテックが開発した国産ワクチン。政府は米ファイザーなど外国のワクチンの確保にも努めるようになっている。


 
そして、さらにデルタ株の危険性が明らかになってきた。
 
コロナのデルタ株は「非常に危険」 警戒強める一方の専門家ら」 

伝播しやすいうえ、入院リスクはアルファ株の2倍の報告も、警戒強める専門家ら
 米国のワクチン接種ペースが低下し、その他の国々がワクチン確保に苦心する中、3月にインドで初めて確認された新型コロナウイルスのデルタ株が、死者数を劇的に増やすのではないかと公衆衛生の専門家らが警戒を強めている。
 デルタ株は現在、世界70カ国に広がり、インド、英国、シンガポールにおいては最も優勢な株となっている。先週、英国での新たな感染例の90%以上がデルタ株となり、5月1日以降、新規感染者が急増した。
 デルタ株は英国で最初に発見されたアルファ株(従来株より約50%伝播しやすい)と比べて、さらに60%広まりやすいとされている。「これはスーパースプレッダー変異株であり、そこが厄介なのです」と語るのは、米スクリプス・トランスレーショナル研究所の創設者で所長のエリック・トポル氏だ。
 トポル氏によると、デルタ株は免疫系から逃れられる特徴を有しており、南アフリカで最初に報告された、これまで最悪の回避能力をもつと言われていたベータ株(B.1.351)を上回ると考えられるという。「そのうえ、これまでに確認されたものの中で最も伝播しやすいのです。これは非常に良くない組み合わせです」
デルタ株はなぜ恐ろしいのか
 コロナやインフルエンザなどのウイルスは、RNAという分子に遺伝情報を記録しており、それが人間の細胞内で複製する際に生じるコピーエラーによって頻繁かつランダムに変異する。突然変異の中には、ウイルスが抗体を逃れるようにするものや、細胞に感染する能力を高めるものもあれば、何の利益ももたらさないものや、ウイルスを弱体化させてしまうこともある。
 デルタ株から見て「成功の鍵」となるのが、新型コロナウイルスの周囲を覆うスパイクタンパク質に起きたいくつもの変異だ。これらのせいで、既存の抗体の一部が以前ほど強く結合できなくなったり、結合回数が減ったりすることがあると、ドイツ、ライプニッツ霊長類研究所の感染症生物学者マーカス・ホフマン氏は説明する。
 ホフマン氏らは、デルタ株とその近縁であるカッパ株が、過去の感染やワクチン接種によって生成された抗体を回避することを、5月5日付けで査読前の論文を投稿するサーバー「bioRxiv」に発表している。論文によると、抗体治療薬の中には、バムラニビマブなどデルタ株を中和できないものもあったが、エテセビマブ、カシリビマブ、イムデビマブの効果は保たれていた。
 デルタ株のスパイクタンパク質の452番目の位置にある変異は、米カリフォルニア州で確認された変異株の一部にも存在する。これがウイルスの広がりやすさを高め、集団内での拡大を助けているようだと、米エモリー大学ワクチンセンターの免疫学者メフール・スタール氏は説明する。
 ウイルスの適応力や複製力を向上させる変異は、世界中でそれぞれ独自に進化する傾向がある。伝播しやすいデルタ株やそれに近い変異株、そしてアルファ株は、いずれもスパイクタンパク質の681番目の位置に変異をもつ。この位置の変異は、細胞へのウイルスの侵入や拡散を容易にする進化上のゲームチェンジャーであると考えられており、現在、世界中の新型コロナウイルスの間で急速に広がっている。
 こうした変異に加え、5月8日に「bioRxiv」投稿された査読前の論文で、デルタ株スパイクタンパク質の478番目の位置に、弱い中和抗体からウイルスが逃れやすくなる変異があることも示されている。この変異もまた、2021年初頭以降、米国、メキシコ、欧州における変異株で多く見られるようになっている。
「封じ込めるのは非常に難しい」
 インドと英国で、4~6週間のうちにデルタ株が優勢になったことから、デルタ株の伝播のしやすさと感染しやすさが従来の変異株よりも高いことがわかる。また、デルタ株はより重い症状を引き起こす可能性がある証拠も見つかりつつある。例えば6月14日付けで医学誌「The Lancet」に発表された論文では、スコットランドにおいて、デルタ株による入院のリスクは、すでに重症化しやすかったアルファ株の約2倍であると報告された。
「より伝播しやすく、重症化もしやすくて、ワクチンを逃れるという3つの要素が組み合わさったデルタ株は非常に危険です」と英ロンドン大学クイーンメアリー校の臨床疫学者ディープティ・グルダサーニ氏は語った。いったん国内・域内に侵入してしまえば、デルタ株は急速に広がる。「封じ込めるのは非常に難しく、数週間のうちに支配的な変異株になる可能性が高いでしょう。デルタ株によってパンデミック(世界的大流行)の流れが変わることもあり得ます」と、警鐘を鳴らす。
 イングランド公衆衛生局(PHE)が6月11日付けで発表した報告によると、英国においては、緊急治療を必要とし、デルタ株と確認された全患者の31%が、一度新型コロナに感染したことがあるか、少なくとも1回のワクチン接種を受けていた。
 5月24日付けで「bioRxiv」に発表された現在査読中の別に研究では、ファイザー社のワクチンは2回接種後、発症予防効果についてアルファ株では93%の有効率を示したが、デルタ株の場合は88%だった。アストラゼネカ社のワクチンは、2回の接種でアルファ株に対して66%の有効率があったのに対し、デルタ株では60%だった。
 しかし、どちらのワクチンにおいても接種が1回だった場合には、その有効率はアルファ株に対しては51%、デルタ株に対しては33%にとどまった。この数値は、米食品医薬品局(FDA)が安全なコロナワクチンに求めた基準である50%を下回る。
 また別の論文投稿サーバー「OSFPREPRINTS」に6月3日付けで発表された未査読の研究は、インドにおける63例のブレイクスルー感染(ワクチン接種後の感染)の4分の3ほどはデルタ株であり、ワクチン(10例がアストラゼネカ社製、53例がバラード・バイオテック社製)を完全に接種した医療従事者の間でそうしたケースが多かったと報告している。
「ワクチン接種後も社会的距離を」
 現在、世界中でいくつものワクチン候補が生まれており、国際的に合意された有効性の基準は存在しない。そのため、それぞれのワクチンが新たな変異株に対して発揮する防御力は異なるとみるのが妥当だ。
 米国の場合、ワクチンの接種を完全に終えているのは6月21日の時点で人口の45%であり、まだ大多数の人が感染しやすい状況にある。公衆衛生上の制限を緩めて早々に勝利宣言をすれば、デルタ株が急増する絶好の機会を提供してしまうかもしれない。特に危険なのが秋だ。
 まだ発表されていないある研究においては、欧州とイスラエルにおけるパンデミックの1年間を分析した結果に基づき、新型コロナの発生状況には季節的な変化がある可能性が示唆されている。このウイルスの季節ごとの傾向はまだはっきりとはわかっていないものの、換気が悪く湿度の低い屋内で長時間過ごした場合、ウイルスがより急速に広がることはわかっているとトポル氏は語る。
 英国で今起こっていることは、世界の多くの地域で起こる可能性がある。「われわれはワクチン接種後も社会的距離を保つべきです。ワクチンが新たに出現する変異株に対して完全な防御になるとは限らず、ブレイクスルー感染の可能性は常にあるからです」。東京大学のウイルス学者で、デルタ株などの新規変異株の伝染における変異の影響を研究している佐藤圭氏はそう語る。
このような変異株が、特にワクチンを摂取していない人の間で広がるほど、より多くのウイルスが変異を起こして、いずれはより抗体を効率よく逃れる変異を獲得することになります。そうした変異株に対して、現在のワクチンの有効性がさらに低くなることも理論的にはあり得ます」とスタール氏は言う。
 これにはトポル氏も同意する。もしデルタ株に真剣に対処しなければ、「脆弱な地域において感染者が大幅に増加し、入院する患者も増え、パンデミックはさらに長引くことになるでしょう」


 
某専門家の予測では7月下旬あたりが国内でのデルタ株が蔓延し感染者数は現在の倍ほどになるという。
 
観客数云々ではなく、地方からわざわざ危険な都心の会場にやってくる観客が果たしているのか?
 
もっともIOC側からすれば観客はどうでもよく、NBCが放映できれば目論見通りの利益が得られる。
 
しかし、ようやくまっとうなことをいう知事が現れた。
 
<五輪リスク>千葉県知事『21時以降は無観客に』 都の容認姿勢に疑問呈す」 

「競技時間は現在のスケジュールを維持し、午後九時以降も観客の入場を認めることを基本としているが、感染状況が劇的に改善されない限り、時間制限の緩和は困難で再検討の必要がある」との発言は至極当然であろう。
 
 さらに、上限一万人と決まった観客について熊谷知事は、IOCやスポンサー関係者、学校連携チケットで来場する児童生徒を別枠と扱うことにも異議を唱え、「明確に区別できない関係者は観客として扱わざるを得ない」と主張していた。
 
競技進行はテレビ中継などの関係から分刻みで、夜間を無観客とする場合、観客を退出させる時間が生じることが想定され、欧米向けのタイムスケジュール見直しの必要性も出てくるのは必至であり、はたしてIOCがどう出てくるのか楽しみである、.とオジサンは思う。
 
 
   

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