なぜ権力者はその地位にしがみつくのかという素朴な問いには「権力には甘い蜜がある」ということが、こんな表で明らかになっている。
「菅首相、8年間で所得倍増 立憲・枝野氏は党首級最少」
【朝日新聞DIJITALより】
昨年の夏にいつもの「持病悪化」を言い訳に首相の座を降りた安倍晋三は所得は8年前と比較して740万円ほど減少した。
その後釜に座った菅義偉は8年前の所得の2.35倍となっており、これでは簡単に「総理・総裁」をやめるわけにはいかないので、死に物狂いでその地位を死守するためならば、国民の命を犠牲にしても五輪を開催し、国民が高揚感に浸っている間に解散・総選挙を行い、自民党の総裁選は無投票で済ませ、今後は3年間の「甘い蜜」の生活をするとの固い決意なのであろう。
さてとうとう今年も半分が過ぎた。
そして残りの半年も決して先行きは明るくはない。
年の初めから全国の感染者数が急増して本格的な「第3波」のピークを迎えたのだが、「2021五輪」イヤーとなり、緊急事態宣言も時期を逸してから発出され、その後延長を繰り返しながら、聖火リレー開始を意識して解除したのはいいが、またもや3度目の緊急事態宣言を発し、その後もズルズルと「蔓延防止」という意味のない対策を取り続けている。
そして昨日の都内感染者数が2か月振りに700人を超えたという。
徐々に「東京は危ない!」とジワジワと世界中に発信されてきたようである。
菅義偉が訪米した際に五輪開会式に招待した米国のバイデン大統領が訪日を断ったらしい。
「東京五輪に妻ジル氏を派遣の方針 バイデン大統領が明言」
菅義偉は3月の参院予算委員会でバイデン氏を東京五輪に招待するかと聞かれ、「当然そういうことになる」と意欲を示していたにもかかわらず、バイデン大統領は当初から自身が東京五輪に参加することを想定しておらず、出席を見送り、同盟国である日本の顔をたててファーストレディーである妻のジル・バイデン氏を東京五輪の開会式に派遣することにしたらしい。
しかしこの対応は、すでに4月ころには周囲には伝わっていたという。
「五輪に敏感なバイデン氏 開催『決意』→『努力』に変化」
外務省関係者は「『決意』と『努力』の違いに、深い意味はなく菅義偉は共同会見で『決意』という言葉を使った」との見方を示していたという。
こんな見方が正解かもしれない。
バイデン大統領は
— 茶とらっしゅ /#選挙に行こう🎈 (@marunyatajohn) April 20, 2021
開催を支持じゃなくて
努力を支持する
みたいな言い方なんだよね?
4/17
共同声明
「バイデン大統領は~(略)~菅総理の努力を支持する」と明記
スガ首相
「~大会の開催を実現する決意~
~この決意に対する支持を表明してもらった」
意味、違うと思いますhttps://t.co/bc2E1go8U7
ところで、感染拡大防止策とは少々かけ離れているのでは、と思う記事があった。
「五輪中、深夜・早朝に臨時列車 JR東『組織委の要請』」
一般都民には「応援は自宅から」と我慢を呼びかけながら、ごく一部の五輪関係者には「どうぞ遅くまで楽しんで」?
— 山岸一生 衆議院 東京9区 立憲民主党 総支部長(立候補予定者) (@isseiyamagishi) July 1, 2021
米国の放送時間に配慮した遅い競技時間帯が、一因でもある。大会の矛盾が集約されている。
東京都はどう考えるのか。声を上げられる都議会議員が必要だ。https://t.co/gmlbnuZYkn
感染拡大を抑える為として減便、終電を早めるという事をしていたのに、それと逆の事を組織委は要請したという事になりますから、これは当然感染を拡大させる事をわかった上での要請という事になりますね。 https://t.co/70qvby0Ntr
— 平石カツミ Katsumi Hiraishi (@KatsumiHiraishi) June 30, 2021
思い出すのは、GW期間中にJR各線(山手線・京浜東北線)などを人出を抑えるためという理由でダイヤ減便したことにより逆に乗車率が180%を超え慌てて通常ダイヤに戻すという醜態を演じたことである。
たしかに過去の過ちを反省し正すという行為はまっとうな考えなのだが、なんと今度は五輪開催中に終電を1~2時間延長するという、まるで平時の年末年始の対応である。
首都圏の大手私鉄も臨時列車を運行するするそうで、なぜなら五輪競技の終了時間が夜遅くになるからどというがJR東日本は、「宮城スタジアムでのサッカーの試合日には深夜時間帯に東北新幹線の本数を増やす」ということは、米NBCの放送に合わせて競技時間が設定されてるからなのだが、いまさらながら「五輪はだれのため?」である。
さて、「メディアへの露出も多いし、顔もおばさま受けしそうなのに、それを補ってあまりある口の軽さと頭の悪さが、全てを台無しにしている。残念な人ですねぇ」、と評判の西村康稔大臣なのだが、またもやこんなことを口走っていた。
「接種か陰性証明義務付けも 『GoToトラベル』再開時 利用者に」
予想通りの批判の雨嵐。
接種か陰性証明義務付けも「GoToトラベル」再開時 利用者に
— 但馬問屋 (@wanpakuten) June 30, 2021
西村経再担当相はGoToトラベルを再開した場合、利用者にワクチン接種か陰性証明を義務付ける可能性があるとの考えを示した。
緊急事態宣言だのまん防だのと、繰り返し移動自粛を要請してるのに、アクセル踏むの? https://t.co/myNYAbmxwl
「コロナにしてからGoToしろよ!😡何回同じミスを繰り返せば気が済むんだ」
「そもそもGoToに使える金なんかない!感覚がどうかしている。」
「五輪と同時にGO TOもやるのか。いよいよ『最終戦争』」か。」
「ワクチン接種したって感染するのに証明書って必要なんか?なんか差別的な意識を勧めてる気がするんだが」
「再開?アホも休み休み言ってほしいもんだ。
これから世界各国のあらゆる種のウイルスを呼び込むんだぜ。何となくだけど、感染者が爆発的に増え、阿鼻叫喚の巷と化し五輪は途中で破綻するんじゃねぇか?」
今は「GOTO」なんて口に出しただけで、国民から拒絶反応が起こって、諸々の選挙に悪影響を及ぼす事がわからんものですかね?タイミング的には最悪です。これを見た自民党の党務担当方のお歴々の感想を聞いてみたいものです。いいぞもっとやれ。そして選挙で惨敗しちまえ!
菅内閣の新型コロナ対策は、根本の所がなってないのですよねぇ。まあ、詳しくは言及しないけど。自民党には下野して貰いたいし。」
極めつけは、やはりこの「姫の怒りの声」を贈ろう。
「ワクチン接種は強制じゃないのに西村『接種か陰性証明義務付けも』」
西村は頭おかしいんじゃないの? ワクチン接種は決して強制ではない。 自分の意思でで打たない人もいるし、アレルギーなどで打てない人もいる。 全てが自分と同じ思考と思ったら大間違いだ。 本当にこの政権は、国民を締め付けることがお好きなようで、次から次へと国民を締め付ける方策を考えつけるものだ。 しかも去年の失敗を学習したのかどうか、もうGOTOを持ち出す西村。 当時は、変異株ではなかったがコロナが収束していないにもかかわらず、GOTOを無理やりに強行してものすごい感染拡大をしたと記憶している。 そして今回も、国民の声も聞かず五輪を無理やりに強行するために、緊急事態宣言だのまん防の延長だのと言っているときに、菅政権の頭の中は、五輪大成功、GOTOで経済復活、そして総選挙自民圧勝と言う、自民党にとって素晴らしいシナリオでも描いているのだろうか。 やたら焦っているように見える。 ワクチンだって、1日100万件と菅が大ぶろしきを広げ、それに沿うように自治体も応えていたのに、ここへ来て急ブレーキ。 企業が余分なワクチンを確保し過ぎて足りなくなったとも言われているようだが、もともとワクチン供給量が少なかったのではないか。 しかも、やれ第5波だ、やれデルタ株だ、やれラムダ株とまで言われて、ウイルスがより強毒化して予断を許さないのに、もうGOTOに色気を示す西村。 なんなんだろう。 きちんと自分の足元を見るとか、頭の蠅を追うとか、しっかり対策をやるのが先決だろうに。 1年前なら、PCR検査の陰性証明で済んだかもしれないが、今はワクチン接種をしていても感染させる危険も、する危険も増してきている。 1年前のコロナウイルスにも対応できなかった政府が、強毒性の変異株に対応できるのか。 しかも、ワクチン接種に強制力がないのに、どうして陰性証明義務化と言う話になるのか、まったく理解できない。積極的にワクチン接種をしないという選択をした人はどうするのか。 任意で陰性証明をするのなら話も分かるが、証明を義務化は行き過ぎだと思う。 ワクチン至上主義者は、ワクチン接種をした人としない人を選別したいのかしら。 こういった発想は差別を生むから止めた方がいいと私は思う。 差別に無頓着な自民党議員らしいと言えばらしいけど。 |
五輪開催中に緊急事態宣言を発するような事態に突入すれば、当然無観客となるが、「穴だらけのバブル方式」でバブル内で感染者が発生すればもはや競技どころではない、すみやかにその時点で五輪は「中断」となるかもしfれない、とオジサンは思う。