異例の長引く梅雨寒で今年はまだ夏服を着る機会がない。
それでも参院選候補者は雨でも街頭に出て最後の追い込みに余念がない。
マスメディアの大方の予想は、与党(自公)が改選前の議席と合わせて過半数は確実で、衆参の過半数は確保され、安倍晋三が唱えている「安定した政治」だけは実現しそうな勢いと報道している。
そもそもメディアからの電話調査に対して最後まで答えるような人は、選挙に関心があり投票にも必ず行くような人たちであろう。
しかし40%以上の有権者は投票先を決めておらず、だらだらと時間切れで棄権してしまう、というパターンが多いらしい。
朝刊を購読している家庭には、選挙公報が配られ、さらに各地域ごとの立候補者の写真と公約、並びに大きな政策項目(憲法、消費税、年金等々)に対する姿勢が明確に書かれている記事が届けられているはずである。
しかしせっかくの貴重な情報を忙しいからと活用せず、「誰が立候補しているのか知らないし、どの政党を選んでも変わらない」などと話しているパートに出かける主婦たちの会話が耳に入る。
そのような人たちには、「今の生活に満足しているのなら家で寝ていてもいいが、満足していない人は、現役議員に対抗して立候補している人を選び、比例区は『山本太郎』と書きなさい」とアドバイスしてあげたい。
ところで、国会答弁では有能な官僚が作成した答弁書を棒読みしている安倍晋三も、地方での街頭演説では、思いつくままのことをポロっと口に出して、演説を聞きに来た人たちに「寒い」思いをさせていた。
「安倍首相『お父さんも恋人誘って』=期日前投票訴えで口滑る?【19参院選】」によると、
「お父さんも恋人を誘って、お母さんは昔の恋人を探し出して、投票箱に足を運んでいただくようお願い申し上げます」と言ったそうだが、LGBTを認めず夫婦別姓も認めない安倍晋三が、暗に夫婦の不倫を誘発するかのような発言には、人間性と品格を疑わざるを得ない。
こんなギャクともいえないお寒い発言は居酒屋のオヤジたちに任せておけばいい。
安倍晋三に任せられないのが、自ら参院選の争点と言っている「憲法改正」問題である。
護憲派は、自衛隊の憲法への明記により「憲法9条」が形骸化してしまうと反対しているが、既に「集団的自衛権容認」を閣議決定し戦争法を強行採決してしまった安倍政権からすれば、米国も認めているように、あえて憲法9条を変えなくても自衛隊の海外派兵は可能となっており、改憲の主な目的は別にあるとの指摘は多くの憲法学者も以前から危惧していた。
そんな安倍改憲の「闇」にスポットライトを当てたのが、最近、毎朝「憲法コーナー」をパネルで解説しているテレビ朝日の「モーニングショー」であった。
「木村草太の「緊急事態条項」の解説が分かりやすいと称賛!田崎史郎が浮いていると話題に」
モーニングショーで自民党の公約の危険な「緊急事態条項」を取り上げてる。田崎さんが自民が本当に重要だと考えてるのは自衛隊の明記ではなく緊急事態条項だとバラしてる笑 #モーニングショー #参院選2019 pic.twitter.com/SGuN8xvdxE
— pinball (@flipperpinball) July 14, 2019
#モーニングショー で「緊急事態条項」特集。自民党の公約集には書かれていない「条文イメージ」も漏れなく紹介。木村草太教授は「既存の法律を全部書き換えられる」「刑事訴訟法を変えて逮捕の要件も付け加えられる」と、緊急事態条項の本質的危険性を紹介。こんなものが出来たら独裁国家になる。 pic.twitter.com/XMbPxWvCuA
— 異邦人 (@Beriozka1917) July 14, 2019
#モーニングショー#緊急事態条項
— もみじまん (@Futokaikosaiban) July 15, 2019
田崎スシロー「大事なのは憲法審査会できちんと議論…」
いや、だから現行憲法でもできる不可解な条文だと言ってるでしょ!
木村「自然災害の場合には災害対策基本法ですでに緊急政令制度がある。審査会の前に災害関係の委員会で話し合うべき」
瞬殺(笑) pic.twitter.com/LAZWjcIROI
さらに詳細にその番組の模様を「『モーニングショー』が自民党の改憲案「緊急事態条項」の危険性を検証! 田崎史郎の代弁解説に羽鳥慎一まで鋭いツッコミ」というリテラ記事が説明している。
「自民党は、もともとは緊急事態条項がいちばん大事だってことだったんですよ。僕から見ても本当に大事なのは、この緊急事態条項だと思います」と御用ジャーナリストの田崎史郎が本音を漏らしていた。
さらに、「(73条の2に)《法律で定めるところにより》って書いてあるので、その法律の定め方によっては、見ようによっては何でもできてしまうという条文になっていて、これまでに加えて新しい条文を付け加えたので、この条文は『これまでできなかったことを何でもできるようにした条文ですよ』と解釈できる、そういう可能性を秘めた条文ではあるということですね」と首都大学東京大学院で社会科学研究科法学政治学専攻・都市教養学部都市教養学科法学系の木村草太教授は指摘する。
そして、テレ朝のコメンテーターの玉川徹迄もが、
「《法律で定めるところにより》ってことの意味なんですけど、法律って、衆議院・参議院の過半数があったらできちゃうんですよ。で、過半数あるから与党なんですね。つまり、どの時点でも、与党は法律を定めることができるんですよ。だから、《法律で定めるところにより》なんでもできるということになっちゃうと、『与党であればなんでもできる』って意味になっちゃうんですね」と緊急事態条項の危険性を分かりやすく解説していた。
まさに「緊急事態条項」とはまさに、「独裁者に刃物」であり、絶対安倍晋三一派に渡してはならないものである、とオジサンは思う。
最後に、この人の全国の激戦区の選挙状況を伝えておく。
参院選情勢報道 北海道(3人区) pic.twitter.com/o7f2sazVhL
— 三春充希(はる)?2019参院選情勢情報部 (@miraisyakai) July 15, 2019
参院選情勢報道 千葉県(3人区) pic.twitter.com/KHmxrKUTdx
— 三春充希(はる)?2019参院選情勢情報部 (@miraisyakai) July 15, 2019
参院選情勢報道 神奈川県(4人区) pic.twitter.com/iQyGlvl3cv
— 三春充希(はる)?2019参院選情勢情報部 (@miraisyakai) July 15, 2019
参院選情勢報道 愛知県(4人区) pic.twitter.com/qiNrx0uu3k
— 三春充希(はる)?2019参院選情勢情報部 (@miraisyakai) July 16, 2019
参院選情勢報道 兵庫県(3人区) pic.twitter.com/IU2eskFgpx
— 三春充希(はる)?2019参院選情勢情報部 (@miraisyakai) July 16, 2019
参院選情勢報道 広島県(2人区) pic.twitter.com/WPvBjaS5l0
— 三春充希(はる)?2019参院選情勢情報部 (@miraisyakai) July 16, 2019