新・定年オジサンのつぶやき

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総裁選は近づく自民党の「墟党退勢の始まり

2021年09月14日 11時27分38秒 | 総裁選

先週金曜日のTBSの「ひるおび」での弁護士八代英輝の共産党に対するこの発言。


この発言の真意は、共産党を貶め、その 共産党と共闘を組む他の野党も同時に批判したことであった。
 
共産党のTBSに対する抗議により、昨日の同番組での 発言者の対応を注目していたが、まったく謝罪にはなっていなかった。
 
「先週の私の発言についてですが、私の認識は閣議決定された政府関係に基づいたものでした。一方で、日本共産党はそれを度々否定していることも併せて申し上げるべきでした。申し訳ありませんでした」

 


余計なことをいうものだからますます批判が広がっていた。


まあ、弁護士崩れの連中は、最後は電波芸者並みになり橋下徹にちかづいてきたということか。
 
さて、国民は全くの「蚊帳の外」である自民党の「駄馬レース」と揶揄されてきた「自民党総裁選」。
 
告示まであと3日となったが、案の定とでもいうべきか、想定の範囲内というべきか、早くもメディアのお祭り騒ぎが収まってきたようである。
 
なぜならば出馬表明をした岸田文雄、河野太郎、高市早苗のいずれもが安倍政治の継承を宣言し、森友・加計事件の再検証や河井夫妻1億5000万円買収事件や桜を見る会などの真相究明に消極的どころか否定的な対応をしたからであることは言うまでもない。
 
新しい政治を作ろうとしながら前政権が怖くて批判も失敗だったともいえない候補者に魅力などあるわけないし、メディアからすれば3人が「金太郎飴」のごとく、安倍傀儡政権を狙っていることが見え見えになってしまったのである。
 
当初の世論調査で河野太郎や石破茂に人気があり、支持が広がるのは安倍・菅政治を否定し、新しい自民党を生み出す可能性があったからだが、河野にも期待できないし石破は出馬もままならないという報道が続いていた。
 
岸田も出足は威勢がよかったが、今ではゼロ回答の先頭を走るし、高市は安倍政治の継承だというなら何をかいわんやだろう。
 
これでは候補者3人の政策というより国民には安倍政権時代の疑惑解明が改めて総裁選の争点としてあぶりだされた様相で、総裁選挙と候補者への関心が一挙に薄れたということだろう。
 
政策に政治とカネなどの改革が含まれず、最優先テーマであるコロナ対策も現政権を否定できないおかげで現状追認では国民の落胆も大きいわけである。
 
そんな中、自民党の衆院議員の半数近くを占める3回生までの若手が声を上げた。
 
「党風一新の会」を立ち上げた衆院議員・福田達夫は「派閥の理由でもって物事が決まっていないのか」と疑問を呈した。
 
同会には3回生以下の約7割が参加しており、「3回生以下とは安倍チルドレンと言われ楽な選挙しか経験していない。
 
したがって今回の総選挙は危機感は相当なものらしい。
 
この若手連中が誰かを推すというより、彼らが属している派閥の一本化が出来なくなり、候補者が改革に後ろ向きでは選挙で説明ができないとなれば造反レベルではなく、この候補では選挙を戦えないという声に広がりかねない。
 
そうなれば、「キングメーカー」気取りのコヤツの目論見が崩れてくる。 
 
安倍前首相は真っ青…チルドレン90人“造反"で総裁選「高市氏支持」まとまらず」 
 

自民党の1~3回生議員が立ち上げた「党風一新の会」が、総裁選(17日告示、29日投開票)を巡り、“派閥一任"の意思決定に猛反発している。安倍政権下で当選してきた安倍チルドレンの反乱に、“生みの親"は慌てているようだ。
「党風一新の会」の呼びかけ人は70人に上る。細田派16人、岸田派13人、麻生派と竹下派が各10人、二階派6人、石破派4人、石原派1人、無派閥10人と横断的な構成だ。
 驚くべきはその規模で、現在90人が入会。自民党衆院議員のうち3回生以下は126人だから、7割超の勢力を誇る。
 代表世話人を務めるのが、最大派閥・細田派に所属する福田達夫衆院議員。祖父に赳夫元首相、父に康夫元首相を持つ“政治エリート"だ。慶大法学部卒、米ジョンズホプキンス大高等国際関係学研究所留学、三菱商事出身というキラキラの経歴も手伝って、「清和会(細田派)のプリンス」とされている。
 10日に行われたオンライン設立総会では、総裁選候補者と若手の意見交換の場を求める提言を採択。総会後、福田氏は「派閥一任で総裁選の行方を決めないことはほぼ達成できた」と胸を張った。
■中心に河野“カレー派閥"
 こうした若手の動きに真っ青なのが、総裁選で高市早苗前総務相を支持する安倍前首相なのだという。90人のうち多くが、河野氏支持に回るとみられているからだ。
「3回生以下は事実上、安倍政権下で誕生した安倍チルドレンです。安倍さんが推す高市さんに協力するのが筋といえば筋ですが、総裁選は来る総選挙の顔を選ぶものなので、若手にとっては死活問題。勝てる顔を選ぶとなると、『高市さんではね……』と二の足を踏むのは当然です。岸田さん(前政調会長)も、河野さん(ワクチン担当相)に比べて人気が劣る。若手は河野さんに乗るのが得策だと考えているでしょう」(自民党関係者)
 7年8カ月にわたった安倍政権の力の源泉は、最大派閥を「右向け右」でコントロールできたことにある。しかし、今回の総裁選は高市支持ではまとまらず、出身派閥の細田派も自主投票になる可能性が浮上。そこに若手の“造反"となれば、安倍氏が慌てるのもうなずける。
「もともと清和会(細田派)自体が、設立者である福田赳夫さんの流れを組む福田系と、かつて派閥会長を務めた安倍晋太郎さんの安倍系が混在している。福田(達夫)さんの父・康夫さんも、安倍さんと親しかったとはみられていない。そのためではないでしょうが、『党風一新の会』の提言には、『安定政権が続く中で強引ともとられる政権運営や、国民意識と乖離した言動や行動も散見されるなど』と、わざわざ安倍政権を批判する内容を書いている。福田(達夫)さんはむしろ、河野さんと近いのではないか。河野さんを中心に若手や中堅が集まる『火曜会』に、福田さんも参加しているといいます。その会で一緒にカレーを食べて親睦を深めているようです」(前出の自民党関係者)
「安倍1強」支配も崩れ始めている。


 
所詮は「チルドレン」なんだが、先が長いという指摘も。

 
 
いっぽう「2A」と呼ばれていたもう一人の麻生太郎は自派閥を維持し既得権益を貪ろうとしているが、本来ならば麻生派の河野太郎支持に一本化したいのだが、どうやらそれもまままらなくなっている。
 
亀裂を回避した麻生派、一本化を見送り…河野・岸田両氏を支持」 
   

自民党総裁選で、麻生派が支持の一本化を見送ったのは、派内の決定的な亀裂を避けるためだ。同派の河野太郎行政・規制改革相と距離があるベテランの間では、岸田文雄・前政調会長を推す声も多い。同派会長の麻生副総理兼財務相は、河野氏が派閥を割る最悪の事態に至らぬよう、落としどころを探ってきた。
 「私は楽天的だから、『頑張れ』と言って送り出された以上、1票入れていただけるものだと思っている」。河野氏は13日のTBSの番組で、麻生氏の総裁選対応を問われ、こう切り返した。「楽天的」と付けたのは、同派には複雑な事情があるためだ。
 麻生氏は元々、「閣僚として菅首相を支えている以上、今回は出馬すべきではない」との立場で、河野氏も理解を示していた。ところが、首相の不出馬表明で事態は急変。河野氏が3日に出馬意向を伝えると、麻生氏は慎重姿勢をにじませつつ、容認した。「麻生会長が止めたのに、振り切って出馬する展開は避けるべきだ」という周辺の助言も踏まえた対応だった。
 麻生派は、甘利明・党税制調査会長ら、「脱原発」などを掲げた河野氏に警戒感を抱くベテラン・中堅を抱える。中堅・若手が河野氏の支持で動き出す中、河野氏の出馬準備に携わっていた派閥幹部に対し、麻生氏が「派をまとめる立場であることを考えろ」とたしなめる場面もあった。
 麻生氏は、河野氏に派内の根回しに努めるよう促した。河野氏は助言を受け、出馬に慎重なベテランに選対入りを依頼した。派内の環境整備が整ったと判断した麻生氏は9日、河野氏に「やるからには勝て」と伝えた。面会後には、記者団に「激励した」と明かした。
 河野氏を支持する動きは、麻生派の外でも広がり始めていた。麻生派が河野氏の出馬に否定的となれば、派が割れる事態も起きかねなかった。麻生氏は「(河野氏が)麻生派を飛び出る形になれば、仲間の後ろ盾を失ってしまう」と周辺に漏らしていた。「激励」には河野氏をつなぎとめる狙いがあった。
 もともと宏池会(現・岸田派)にルーツを持つ麻生派には、岸田氏に近い議員も多い。麻生氏は10日、河野氏と距離があるとされる甘利氏や森英介・元法相、鈴木俊一・前総務会長らと協議した。出席者によると、「いかに派閥として軟着陸させるか」が主要議題となった。苦渋の判断が、河野氏か岸田氏を「基本的に支持」との方向性だった。


 
面白いのは、「2A」の足元が危うくなり始めたのを見越してなのか、安倍晋三の天敵の石破茂に河野太郎が近づいてきたことである。 
 

【速報】河野氏が石破氏と会談、総理就任した場合の協力要請

「挙党体制」という言葉は、昔からよく聞かれる言葉であったが「安倍1強」時代は「論功行賞」と「お仲間・身内ひいき」がはびこっていたので若干新鮮に聞こえるかもしれないが、自民党はすでに長年の「勤続疲労」によって「墟党」になりつつあり、選挙は盤石な福田赳夫元首相の孫が中心となって昭和の負の遺産である「派閥」を根底から崩す行動を行えば、まさに自民党は「墟党退勢」になるのでは、とオジサンは思う。

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