先週土曜日の昼下がり、池袋で87歳の高齢男性運転の車で親子2人が死亡した事故。
亡くなった3歳の女の子は、4月からオジサンが毎朝、通園バスの停留所まで連れて行く孫娘と同じ3歳であり、とても他人事とは思えなかった。
事故当初は、亡くなった親子や巻き添えを食らった人たちへの同情と、暴走老人への批判が集中した。
その後徐々に報道のされ方から、様々な疑問点がネット上にはあふれていた。
何しろ運転者に対して、〇〇さんと表記しており、通常ならばこれだけの死亡者と重傷者を出した事故なので、過去の例から見れば即逮捕で、運転者は○○容疑者と呼ばれていたはずであった。
早速ネット上での調査隊が活躍していた。
同じ日に起こった交通死亡事故は全て現行犯逮捕なのに飯塚幸三さんの事件だけは証拠隠滅の恐れがない為逮捕せず、任意で捜査って…何がヤバいってこのSNS全盛社会でこんなゴリ押しで隠蔽なんていう闇を平気な顔で国民に見せつけることだよな。
— プレリ (@wattashinke) 2019年4月19日
池袋の暴走事故 逮捕されない件についてこの画像置いておきますね pic.twitter.com/rUJWkJvByl
— ウーピーゴールドバーグ斎藤(パプワ) (@dekoDS) 2019年4月20日
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池袋プリウス事故 犯人の飯塚幸三(87)は東大卒の旧通産省・元工業技術院長 クボタの元副社長。平成27年秋の勲章受章者。 pic.twitter.com/Wb1zWdL0QJ
— sakamobi.com (@sakamobi) 2019年4月19日
「こうした例から考えると飯塚幸三に対し警察の対応や報道はやはりおかしい。ふざけんな????飯塚幸三は、瑞宝重光章をもらった上級国民だから…呼び捨てにもされず、容疑者とも呼ばれず、逮捕もされていない。この運転手は、容疑者と呼ばれ、現行犯逮捕されている。各メディアは人間を差別すんな????
— 。° れお ° ☆ (@gambagambakyoko) 2019年4月21日
https://t.co/otEEDxbcAh
ネット上には、「息子は父から電話でブレーキが戻らない、人をいっぱいひいたと受けた時、ことの重大性からかかる当局へ手をまわしたのではというものあながちである。即刻、父のFB(フェイスブック)を閉じ、携帯電話の契約を解約したというのもあまりにも『手際』が良すぎる。 どうやら警察の対応の方に大きな問題がありそうだ。 本件の飯塚幸三は足が少し不自由で日常は杖を用いていたとのこと。 「体が少し不自由で認知症傾向もある」として検察は不起訴にするのかも‥。
*ちなみに飯塚幸三の息子はクボタの関連会社の役員である。」
という投稿記事もあった。
ところが、批判の矛先があらぬ方向に向き始めている。
この飯塚容疑者の「アクセルが戻らなかった」という供述については、「パニクッてブレーキのつもりでアクセルを踏み続けたのだろう」とオジサンも思っていたが、同じような事象が過去に発生していたという。
10年ほど前の、「『アクセルペダルが戻らない』 米トヨタ、426万台リコール」という記事を思い出した人たちが、様々なコメントを寄せていた。
「アクセルペダルが戻らない」 米トヨタ、426万台リコール https://t.co/gzjQmcLK2I @jcast_newsより
— Majesty Photo (@majestyphotoJP) 2019年4月20日
池袋の事故と同様のことがリコール対象になっている。
やっぱりプリウスは危険と判断するのが相当だろ!
運転手のミスと判断できない可能性がここにある。
事故車プリウスだね。
— やっぱりコバトン (@dotyaku) 2019年4月19日
このリコール思い出した人多かったみたい。
「「アクセルペダルが戻らない」 米トヨタ、426万台リコール https://t.co/a6vJ1fQWlW 」
池袋暴走、ドラレコに音声 87歳男性「あー、どうしたんだろう」同乗の妻の問いに https://t.co/fP9IP87zjd
<script async src="" charset="utf-8"></script>そして2年前には、「プリウス暴走事故」はなぜ多い」というタイトルの記事があったが、その副題が「トヨタも警察も解明しない深い闇」となっており気がかりである。NHK「東京 池袋の母子死亡事故 時速100キロ近くで走行か」の見出し。
— 新うちわん?? (@uchiwan03) 2019年4月20日
車には速度のほかにアクセル操作を記録する装置が取り付けられていたそうで、容疑者は「アクセルが戻らなくなった」と話している。
2009年11月
「アクセルペダルが戻らない」 米トヨタ、426万台リコールhttps://t.co/HBsXVGzMeP
今後詳細な事故原因がわかればよいのだが、あらぬところから「圧力」がかかり真実が闇に葬られないことを期待したいものである。
さて、亥年選挙の前座の「統一地方選挙」と年に2回行われる衆院議員の補選が終わった。
地方選に関しては余りにもの有権者の政治離れが顕著になってきている。
統一地方選、投票率で最低相次ぐ
— しろくま (@hontounokotoga_) 2019年4月21日
59市長選は47.50%で過去最低となった。283市議選45.57%、東京特別区の20区議選42.63%、66町村長選64.98%、282町村議選59.65%と相次いで最低を更新
2019/4/22 06:21 共同通信https://t.co/IOL6l6SCJM
しかしこれは酷い 原因は偏った報道のメディアだろうね
いっぽう、沖縄と大阪も補選の結果については、反安倍政権色が濃いメディアの基調は「自民2敗」とほぼ同じであった。
■朝日新聞「補選2敗の自民、『悪い流れ』 安倍1次政権の再来懸念」
■毎日新聞「官邸・与党『ちぐはぐさ』露呈…補選2敗 安倍政権、影響抑えに躍起」
■東京新聞「衆院補選、自民2敗 沖縄は野党系、大阪は維新」
この結果には特に驚きはなく、沖縄では自民党候補が明確に「辺野古新基地建設」に賛成していたので、昨年9月の県知事選、および今年2月の県民投票結果からすれば、当然ながら「新基地建設」反対派が圧倒的であった。
そして大阪12区の補選も維新のW選挙の勢いがそのまま補選に現れた結果であった。
しかし、大阪補選で共産党近畿ブロックから当選した衆議院議員の宮本岳志が衆議院議員を退職して無所属で立候補しながら、最下位になった事の余韻は大きい。
もっとも共産党としては、近畿ブロック次点の清水忠史が繰り上げ当選したので議席数には変化がない。
赤旗の「沖縄と大阪での衆院補選の結果について 志位委員長が会見」ではこう語っていた。
「大阪12区で宮本岳志候補が及ばなかったのは残念ですが、宮本候補を先頭とするたたかいは、今後に生きる大きな財産をつくったと思います。
宮本候補の勇気ある決断をうけて、自由党・小沢代表、立憲民主党・枝野代表、国民民主党・玉木代表をはじめ、6野党・会派から合計で49人もの国会議員――元議員も含めて――が応援・激励に入っていただきました。各界の文化人・知識人からも応援・激励がつぎつぎと広がりました。本当に心強いことでした。
市民連合のよびかけにもこたえて、大阪と全国から1000人以上のボランティアのみなさんが、ともに肩をならべてたたかったことも、たいへんにうれしいことでした。
これらは、市民と野党の共闘の今後の発展にとって、大きな財産をつくったと確信するものです。
大義あるたたかいの先頭に立った宮本岳志さんに心からの敬意を表します。」
選挙戦後半で野党党首が勢ぞろいしたらしいのだが、そもそも立憲民主党と国民民主党は宮本岳志候補の推薦団体にはなっておらず自由投票であったので、「野党の共闘の今後の発展にとって、大きな財産をつくった」わけではない。
◆立民 長妻選対委員長「大阪は維新の会が強い」
「われわれも応援に入ったが、なかなか及ばず、望む結果ではなかった。大阪は維新の会が強いことが大きい。もう少し時間があれば、違う結果になったのではないか。結果を分析して次に生かしていきたい」
◆国民 玉木代表「1対1の構図を作れなかった」
「有権者に分かりやすい1対1の構図を作れなかったことと合わせて、争点が沖縄の補欠選挙のように明確にならなかった。選挙結果をよく分析し、今後の野党連携の在り方につなげていきたい」
大阪の補選の結果に対しては、「衆院大阪12区補選では宮本岳志が供託金没収の大惨敗」と手厳しい批判があった。
「最悪だったのはいまさら言うまでもなく衆院大阪12区補選で、維新候補が圧勝し、一時2位もあり得るかとも言われた樽床伸二は結局3位に終わったものの、「野党共闘」の元共産党衆院議員・宮本岳志は樽床の半分にも満たない得票で最下位の惨敗に終わり、なんと供託金没収の憂き目を見た。小沢一郎が宮本岳志を熱心に口説いて実現させたという「共産党議員を辞めさせて無所属にして『野党共闘』が担ぐ」という戦術が愚の骨頂以外の何物でもなかったことが証明された。」
「共産党はこの選挙での敗因を精査し、『共産党議員を辞めさせて無所属にして『野党共闘』が担ぐ』という戦術の誤りを認めてこれを自己批判するとともに、小沢一郎(や小沢とつながっている学者連中や「しばき隊」など)と絶縁することが求められる。彼らとの腐れ縁を続ければ続けるほど、共産党が衰退の一途をたどることは絶対に間違いない。」
(kojitakenの日記より)
衆参W選挙への風が吹き始めたらしい。
どちらの選挙も自民党と公明党、そして維新の会の議席を合わせても3分の2未満にしなければ、安倍晋三は秋の臨時国会で、改憲案を強行提出するかもしれない。
現勢力では国会に発議されればそのまま国民投票に流れ込んでしまい、もはや止めことは不可能であろう。
「共産党が嫌い」、「小沢一郎が嫌い」などと言っている間は、少数野党ゴッコの綱引きとなり、次の時代にはまさに「野党」という言葉が死語になってしまうのではないか、とオジサンは思う。