
北京に語学留学中知り合った韓国人男性と2001年に結婚し、ソウル暮らしが始まったたがみようこさん、ネット上の4コマ漫画が人気を集めて「새댁 요코짱의 한국살이(新妻ヨーコちゃんの韓国暮らし)」という本になったのが2004年。日本でも「ソウルで新婚生活」という題で訳本が出ました。
私ヌルボ、韓国本の方を読んだというボンヤリした記憶があります。その続編が、韓国では同タイトルの「두 번째 이야기(2番目の物語)」として2007年刊行。そして日本でも「ソウルで結婚生活7年目」の題で出ています。
・・・ということは知っていましたが、続編の日本版の方を最近初めてページをめくってみました。
そしたら、とてもおもしろくて、一気に読了。
まず内容的に、何年間か韓国で暮らしてわかってきたことの方が、韓国に行ってすぐわかることよりも、ある意味で両国間のより深い違いを表しているのでは、と思いましたね。
また、韓国語の原書よりも(ヌルボのレベルでは)語学の勉強になりました。
右側ページの漫画は吹き出しが日本語ですが、欄外にハングルが記されているので、韓→日、日→韓 の翻訳の練習がてっとりばやくできます。
・・・ということで、個人的な読書メモを兼ねて、ヌルボが「そーなのか!」と驚いたor感じ入ったor知識を得たネタを10項目あげてみました。
さらに韓国語の単語や表現で、これは覚えておこうという10の単語や表現をテスト形式で並べてみました。
[なるほど、の10事例]
1.大型スーパーの大きなショッピングカートに小さな子ども2人入れて運んでる母親もいる。
2.チャメ(참외.マクワウリ)の切り方は、輪切り、三日月形、種を取る取らない等々、人によりさまざま。
3.病院の一角に斎場がある。2~3日間ぶっつづけ。葬儀に手伝いに行ったようこさん、「カードありますか?」と聞かれて、クレジットカードかと思い「ないですけど・・・」。夫が「ここにありますよ!」と出したのは花札(화투)。葬儀場に有料で花札やトランプは用意されている。
4.牛黄清心丸(우황청심환)は、頭痛・滋養強壮・血圧・鎮静・動悸・心不全等々に効能があるという韓国の万能薬。
5.ようこちゃんはトマトには当然塩をかけると主張するが、夫はトマトには断然砂糖だと言ってきかない。
6.午後になると住宅街にたくさん現れるものは、美術、テコンドー、英語、音楽等々の習い事のスクールバス(학원버스)。
7.韓国の長距離高速バスは小包荷物の運送サービスもやっている。バスターミナルで申し込み、到着地で受け取る。荷物1つにつき5000ウォンくらい。
8.日本でカレーに福神漬けというように、韓国でもこの料理にはこれがつきものという定番のものがある。
スパゲティやピザ・・・ピクルス、フライドチキン・・・甘酢に漬けた大根、チャジャン麺・・・たくわんや生のタマネギ、参鶏湯・・・カクテキ。
9.オフィスで、他の社員が席を外している時に、そのケータイの呼び出し音が鳴ったら、他の社員が取って「はい、××さんのケータイです」と言ったりしている。
10.・韓国では、誕生日を陽暦でいう人と、陰暦でいう人がいる。後者の場合は、陽暦にすると毎年違う日になる。
[韓国語の単語と表現 全10題] ※( )の部分を範囲指定すると正解が現れます。
①大型スーパー → 대형(마트)
②社交辞令 → (인사말)
③ほんとに太っ腹だわー →정말 (통)이 크네~
④占いカフェ →(사주카페)
⑤本の宣伝用 →책의 (홍보)용
⑥いなかの家はトイレが外なので、部屋内にしびんがあった。 →(요강)
⑦キングコング →(킹콩) 蛇足=「キンコンが来たぞ!」と言っても怖さに欠けるが・・・。お客様が来たみたい。
⑧鮎の塩焼きが絶品だった。 →(은어)의 (소금구이)가 (일품)이었다.
⑨プライドとメンツをかけたもみあい →(자존심)과 (체면)을 건 (몸싸움)
⑩いいわけ →(변명) 蛇足=「ソクラテスのいいわけ」というとカクチョー低くなるなー・・・。
※たがみようこさんについてのハンギョレの記事(写真付き)は→コチラ
※現在「西日本新聞」で<愛は海峡を超えて ヨロガジ・プサン>というたがみさんの漫画が連載されています。これはオススメ! 「西日本新聞」のサイトで見ることができます。→コチラ