少し前に、時間は癒しの薬になると記載しましたが、とことん癒えない傷もあることを、この頃の報道に感じさせられます。
災害はもちろん、戦争による災禍で消失した物を思う気持ちは、時間が経っても癒えることがない様です。
最近、世界の戦場の情報がダイレクトに入ってくるせいか、それとも近辺に迫ってきているのか、生々しく、他人事と片付けられないような空気に感じます。
戦争を知らない世代でも、そう感じているのですから、戦争を体験した人は、より感じているようです。
以前は戦争体験者も多くは語りたがらなかったように思います。凄惨で思い出したくなかったからでしょうか。
亡き父は、私が10歳くらいのとき、ポツリと、戦場で飯炊き女がいて、爆撃でその人がやられ、その肉片が飯に入って食べられなかった、と言ったのです。
体験談はそれが一回きりで、後先何も語りませんでした。
へーっ、そんな人がいたんだ、と驚いたくらいでしたが、19年前、戦後50年だと日本中が騒いでいるとき、父はもういませんでしたが、私はハッと、父も戦場で人を殺したかも知れないと思いました。
考えたくなかったから、いえ、考えること自体に想いが及ばなかっただけでした。
以前は人の戦争体験談を聞かされるのが嫌でしたが、近頃は真剣に耳を傾けるようになりました。
辛い体験やまして身体的障害を負った人は、その人が死ぬまでそれらと共に生きてきているのです。
言い合い(誤変換で”良い愛”とでてきました。ならば良いのに・・)、武力行使、戦争絶対反対!
欲を言うのはほどほどにしておきましょう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます