愛する犬と暮らす

この子たちに出逢えてよかった。

負けてはいられない!

2009-07-26 01:21:51 | 日記
 関東は梅雨が明けたというのに連日はっきりしない天気が続いている。北九州から山口地方にいたっては未曾有の豪雨で大変な被害である。
 今日の東京は曇りの予報だったが、朝から晴れ間がでて夏らしい一日になった。わんこたちへのワクチン投与のため、少しは涼しくなる夕方4時過ぎに家を出てペットクリニックへ行った。
 
 クリニックの待合室には、17歳になったというオスの老犬(雑種)がいた。目は見えているようだが、耳はあまり聞こえていないという。四肢もかなり弱っているが、自力でけんめいに歩く。見上げたものだ。
 
 ワクチンは去年につづき5種だった。前に行っていた横浜・都筑のペット病院では、なかば強引に8種を投与されていたが、こちらの病院の院長は、「5種で問題ないでしょう」とその理由も説明してくれた。
 ワクチンのあとは散歩も控えめにと言われる。それほど身体への負担になるのなら、老犬にはかなりきついということになる。その疑問を訊いてみた。

 答えは明快だった。
「ある一定の年齢になったらやめましょう。目安としては15歳くらい。ただし、個体差がありますので、必ずしも同じわけではありません。たとえば、足が弱ったりして身体の老化が進んだらそのときはやめましょう。でも、この子(シェラ)は、長生きしそうですね。17歳くらいまで大丈夫じゃないかな」
 
 クリニックを出て近くの公園を散歩した。数人の人の輪ができていて、足元にはまだ若い二匹のわんこが遊んでいた。若いというより、身体は大きいが、一見して幼犬である。トラブルを避けて、遠まわりして過ぎた。

 隣接するスーパーマーケットの前で30分ほど休憩してからクルマに向かう途中、まだ若い中型犬が興味津々でシェラに寄ってきた。先ほどの公園で例の輪には入っていなかったが、その近くですれ違い、飼い主同士は挨拶を交わしていた。

 近づいてきた若いわんこにシェラはたちまち吠えつき、追っ払ってしまった。向こうの奥さんはムッとした顔で離れていった。
 
 シェラの気力はまだ若いころのままだ。ぼくのほうだって負けてはいられない。

中央道双葉サービスエリアにて

2009-07-22 23:12:07 | 日記
 東京の西に位置する町田市に住んでいるわが家がキャンプへ出かけるときに使う高速道路は東名道か中央道がほとんどである。今回のキャンプは八王子ICから中央道を使った。
 いつも八王子から1時間余り走った双葉SAへ入り、最初で(たいてい)最後の休息をとる。家を出て2時間余りだ。
 
 双葉SAの下り線のサービスエリアにはほどよく手入れされたハーブガーデンがある。晴れていれば富士山をはじめとするきれいなロケーションにも恵まれているのでここでひと息つくのを楽しみにしている。
 クルマを駐車してシェラとムギを外へ出してやると一目散にハーブガーデンのほうへと歩いていく。
 
 7月17日の今回はグロッソラベンダーが美しい。

 ひとまわりして駐車場のほうへ向かいはじめると、ここの施設の職員の方が声をかけてくれた。犬の水飲み場が完成したので使ってみてほしいという。

 シェラはふだんから公園の水の場などで水道の蛇口から落ちてくる水を飲むのが大好きである。犬のための水飲み場とは願ってもない設備だ。むろん、シェラは喜んで冷たい水にかぶりついた。
 
 今後、双葉SAで休むたびにきっとシェラに言うだろう。
「シェラ、この水飲み場を最初に使わせてもらったのはおまえなんだよ」と――。

いつまで一緒に遊べるのだろうか?

2009-07-21 22:49:51 | 日記
 三泊四日のキャンプから帰ってきた。
 関東甲信越は梅雨が明けたはずなのに、北八ヶ岳に位置する高原は雨に濡れ、しっとりとした姿でぼくたちを迎えてくれた。最終日以外は思い出したように雨雲がやってきて森を濡らした。といっても、たいした降り方ではなく、太陽が見えない分ひたすら涼しく、わんこたちも元気に遊んで過ごせた4日間だった。
 
 見事なロケーションのこのキャンプ場にぼくはもう20年通っている。
 シェラがわが家にきたころ、このキャンプ場は「ペットの同伴は不可」だった。それでもキャンプに連れてきている人はいたし、管理人もことさら拒否している様子はなかった。だが、ぼくはシェラを連れていくのを遠慮して、「犬連れOK」になるまでの数年間、大好きだったこのキャンプ場から遠ざかっていた。

 犬が受け容れてもらえるようになったと知ってかれこれ10年、このキャンプ場は、毎年、梅雨明け直後に行くのを常としている。シェラにしてみればわが家の庭のようなものであり、好きなポイント(場所)がいくつかあって、そこへいくと全身で喜びを見せる。
 ひとつは水に入れる渓流であり、あとは傾斜した草地のいくつかが彼女のお気に入りとなっている。
 
 そんな勝手知ったるキャンプ場がほかにも数か所あって、季節によって使い分けて出かけている。2、3年前までは、1年間ほぼ毎月キャンプへ出かけていた。

 真冬も例外ではない。年末年始は伊豆のキャンプ場で年越しをするのがわが家のその年の最後と新たな年の最初の年中行事となっている。冬のキャンプで避けられない寒さもわんこたちにとってはまったく苦になっていない。そして、夏のキャンプにできるだけ標高の高い高原をめざすのはひとえにわんこたちのためである。
 
 毎月キャンプへ出かけられなくなったのは、ぼくの仕事が忙しくなったのも理由のひとつだけど、わんこもぼくたちもお互いに年をとって毎月野遊びに出かけていてはなかなか疲れが癒えないからだ。
 
 さて、この子たちといつまでいままでのように一緒に遊べるのだろうと考えるたびに寂しさに襲われる。

 キャンプ場の芝生の上で、若いときのような軽快なステップで走るシェラとムギを見るたびに、いましばらくこのままで元気でいてほしいと祈るように願ってしまう。


梅雨が明けたけど

2009-07-15 18:47:59 | 日記
 昨日、関東甲信越には梅雨明宣言が出た。いよいよ夏である。
 今朝の6時過ぎにわんこたちと散歩に出ると、昨日の朝とは明らかに違う、まさに「夏の朝」を実感できる空気が待っていた。肌にカラッと感じる空気だ。だからといって油断は禁物、侮って飛ばすと大汗をかくことになる。
 日陰を選んでゆっくりと歩かなくてはならない。涼しく感じても太陽は真夏のエネルギーを放出しているのだから。写真のようにわんこたちに襲いかかる光が違う。
 
 夏だからと浮かれていられるのは人間だけだ。毛皮に覆われたわんこたちに、東京の夏は地獄の季節以外のなにものでもない。日陰を選んでゆっくり歩いても、近所をひとまわりして家に戻れば暑さに喘いでいる。
 
 夏場だけでも、6時過ぎなんていう時間ではなく、もっと早い時間に散歩に連れて行ってやりたいのだけど、宵っ張りの飼い主はなかなか早起きができない。
 シェラを飼った最初の年――いまから14年前のぼくがまだ50歳だった夏は、いつも午前5時くらいに起きて1時間くらい散歩をしていた。何よりもわんこのいる生活がうれしくてならず、早起きも、少々長めの散歩もまったく苦痛ではなかった。

 何よりも、まだいまよりもはるかに若かった。それに、生来、あまり寝なくても平気だった。わんこたちとともに、ぼくも年をとった。年相応にリタイアしていれば、夏場くらいは涼しい時間帯に起きてやることもできるだろうが、まだ現役を張っている身としては早起きなんて夢のまた夢。
 
 わんこたちはぼくに追いつき、追い越して老いていく。人間と同じで、朝、早く目が覚めてしまうらしい。老いてこらえ性がなくなったのか、半年ほど前から目が覚めれば散歩の催促をする。 

 今朝も5時半ごろから、シェラが寝室にやってきて、「散歩に行こう」と吠えていた。ベッドから腕を伸ばせばそこへやってきて、「撫でて」とばかりぼくの手を自分の前肢で引っかいたり、頭をすり寄せてきたりする。
 起こされるよりはましだから、ぼくも半分眠りながらしばし頭や喉、胸のあたりを撫でてやる。それだけで、5分もしないうちにおとなしくなる。
 
 そんなふうに甘えてもらえるうちは幸せだと思うし、ちっとも苦痛ではない。

気が抜けない

2009-07-14 20:19:56 | 日記

  このところ、朝の散歩であまり草を食べていなかったコーギーのムギが、今朝は公園の草地でせっせと食べていた。シェラと違って、あまり吐いたりしない子だけど、いざ、吐くとなると激しい。
 
 シェラの場合は、草を食べたあとに静かに座り込み、胃の腑の奥からこみ上げてくる嘔吐感をじっと待つ……というより、自分で嘔吐感を呼んでいるのがわかる。

 やがて、二度、三度と背中を震わせ、上半身を痙攣させて喉を逆流してきた胃液を目の前に吐き出す。いましがた食べたばかりの草の葉が混ざった鮮やかな黄色の粘液である。
 
 が、それで終わったわけではない。必ずつづけてもう一度、同じように胃液を吐く。二度目の粘液は血の赤い濁りが混ざっている。たぶん、喉か食道付近の毛細血管が切れたのだろう。吐き終わったあとはすっきりした顔で何事もなかったように歩き出す。
 ムギの嘔吐は、まず、激しく咳き込み、「ゲー! ゲー!」と苦悶の音ともに、「ゲボッ!」と吐き出す。たいてい一回こっきりで終わる。 

 どちらにしても後始末が厄介だ。
 間に合えば、用意の新聞紙で受けてビニール袋にくるんで持ち帰れるが、外したときは手持ちのビニール袋にできるかぎり収納し、路面の痕跡は持参のペットボトルに入れた水で洗い流す。
 オシッコを洗い流していて水を使い切ってしまい、あとから洗いに出直したこともある。だから、帰り着くまで、嘔吐用に1本、水入りのペットボトルが手放せない。

 わんこの散歩もなかなか気が抜けない。