PFFの上映会に行く。「えてがみ」を見てきた。以前にシネマキャバレーにこの映画の監督の内田氏と
主演の鍋山氏が来て、交流会などで語り合い鍋山氏から「えてがみ」の本を頂いた。
その絵がすばらしく表情豊かでみんな知らない人だけどなんか身近な印象も受けた。
非常に興味を持ち見たかったのだが前回、見逃したので今度こそ見たかったのである。映画はドキュメンタリー映画。僕がいままで会って知ってる鍋山さんはおとなしく丁寧な真面目な人物という印象でしたが映画に出てくる本人は思ってたよりもよく喋るとても熱い男であった。どんどん見ていくと更に人柄が分かり本当に正直に生きてるまっすぐで純粋な人なんだなあと。いい人だ。と感じた。次から次へと色んな事件やらが起きていく。友人との喧嘩?のシーンでは色々と考えさせられ友人の気持ちもなんとなく分かり複雑な想いに。2人の噛み合わない会話が深いんだけどなんか可笑しくて笑えもする。だけど友人の為を思ってあれだけ熱く怒れる鍋山さんのまっすぐさが、偉いなあというかいいなあと思った。だけど、もう少し「いいんじゃな~い」というような気持ちもあればいいのになあとも少し思ったり。しかし後半で友人が借金をしてたりと裏切られたようなというか心配な展開にもなりどうしたらいいのか分からない泥沼の展開に。というあまり「えてがみ」自体に直接関係ないエピソードで鍋山さんの人柄や性格が描かれ、「えてがみ」のエピソードが色々入ってくる作りの映画だった。
物語中盤で「えてがみ」を描いた身近な人の死があり、突然で全く知らない人の事なんだがインタビュー中で泣き出すシーンではこちらまでその気持ちが伝わり、涙が溢れてきた。
その後も色んなエピソードでそれぞれの人の気持ちや葛藤が伝わり、心や涙腺を刺激されっぱなしになりました。色々と思い出すエピソードの感想を書いてると更に長くなりそうなのでまとめると、色々と共感出来る人物や感情があり自分にもあるんだけどなかなか表に出せない感情やらを素直に曝け出してる映画。長篇だけど集中して見てしまう見ごたえある映画。
編集・構成・自然体を写し撮った撮影 内田氏の演出も流石である。
昔2人で作ったドキュメンタリーでない自主映画というのも見てみたい。
続いて「桃色クロス」という映画を見る。「えてがみ」の印象が強くてインパクトには欠けたが映像の美しい丁寧に作られた映画だった。内容にはあまり引き込まれなかったけど女の子の表情と映像には惹き付けられた。展開がゆっくりだったりイメージだったりちょっとぎくしゃくした不思議な感じだった。終わり方も突然だったが、な~んか空気というか映像の雰囲気には好感が持てたなあ。来週末に僕の「油揚げの儀式」も上映される
PJ映像祭の昨年のグランプリ作品でもある。
PFF上映会は大入り満員でした。うらやましいです。PJ映像祭も同じように大入り満員になって沢山のお客さん達に僕の「油揚げの儀式」も見てもらえるといいなあ。