今回は、「白磁 波縁小鉢」の紹介です。
白磁Aの立面 白磁Bの立面
白磁Aの立面
白磁Aの見込面
白磁Aの底面
白磁Bの立面
白磁Bの見込面
白磁Bの底面
生 産 地 : 肥前・有田
製作年代: 江戸時代中期
サ イ ズ : 白磁A・・・最大口径;7.4cm 高さ;5.6cm 底径;3.2cm
白磁B・・・最大口径;7.4cm 高さ;5.8cm 底径;3.4cm
なお、この「白磁 波縁小鉢」につきましても、かつての拙ホームページの「古伊万里への誘い」の中で既に紹介しているところです。
つきましては、次に、その時の紹介文を再度掲載することをもちまして、この「白磁 波縁小鉢」の紹介とさせていただきます。
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<古伊万里への誘い>
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*古伊万里ギャラリー226 伊万里白磁波縁小鉢 (平成29年3月1日登載)
白磁A 白磁B
写真ではちょっと分からないかもしれないが、かなりの薄作りであり、その造形は、小さいながらも、厳しく鋭い。
またまた写真では分かりずらくて申し訳ないが、白磁Aのほうは、ちょっと青味がかっていて、中国の青白磁を思わせる色合いになっている。
白磁Aも白磁Bも、両者はかなり似ていて、写真に撮った時、どっちがどっちだか分からなくなってしまい、もう一度撮り直したほどである(><)
しかし、実物は、白磁Aが、完品で、やや青味がかっているのに対し、白磁Bのほうは、口縁に疵があり、やや乳白色という感じなので、実物では割と簡単に識別できる。
事 項 | 高さ | 最大口径 | 高台径 |
白磁A (江戸時代中期) | 5.6cm | 7.4cm | 3.2cm |
白磁B (江戸時代中期) | 5.8cm | 7.4cm | 3.4cm |
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*古伊万里バカ日誌154 古伊万里との対話(白磁の波縁小鉢)(平成29年3月1日登載)(平成29年2月筆)
登場人物
主 人 (田舎の平凡なご隠居さん)
白磁A (伊万里白磁波縁小鉢)
白磁B ( 〃 )
白磁A 白磁B
・・・・・プロローグ・・・・・
主人は、ここのところ、2回ほど、主人のところにやってきた順番にとらわれず、最近入手したばかりで、まだ押入れにも入れていない古伊万里と対話をしたが、今回は、原則に戻って、主人のところにやってきた順番に基づいて対話をしようと思ったようである。
そこで、「押入れ帳」をひもとき、その中から今日の対話の相手を選び出し、それに対応する古伊万里を押入れの中から引っ張り出してきて対話をはじめた。
主人: 「押入れ帳」の記載内容によると、お前達は平成24年の夏に我が家に来ているんだね。もう4年半にもなるんだ・・・・・。
白磁A・B: そうです。お久しぶりです。
主人: 4年半ぶりだものね。久しぶりだよね。
「押入れ」に入れて、2~3年も経つと、すっかりその存在を忘れてしまうんだが、奇妙にも、お前達のことはよく覚えているんだ。それで、1~2年前に買ってきたのかと思ってしまった・・・・・。
白磁A・B: 私達のことをよく覚えているということですが、それには何か理由があるんですか?
主人: 特に理由は見当らないね。お前達が特別な名品というわけでもないのにね~。どうしてなのかね~。
強いてあげれば、白磁Aを平成24年の7月に買ったんだが、その1月後の平成24年の8月に白磁Bを買っているんだよ。その辺の購入時の経緯にインパクトがあったからかな~。
白磁A・B: どんな経緯ですか。
主人: お前達のような白磁の波縁小鉢は、以前は時々見かけたんだよね。5客組になっている場合が多かったかな~。5客組だから、当然、高かった。もっとも、たまに、バラになって売られている時もあったが、高かったな~。
それで、「まっ、この手の物は、金さえ出せば何時でも買えるさ!」と自分自身に言い聞かせ、これまでは、見て見ぬふりをして買わないで素通りしていたんだ。
ところが、白磁A、お前の値段を見て、「アレッ!」と思った。意外と安くなっていたんだよね。最初は、値段の付け間違いではないかと思った。それで、店主に、「これ、随分と安いですね」と聞いたら、「これは、前はいくつかあったんですが、少しずつ売れて、これ1個だけが売れ残ってしまったので安くしたんですよ」との店主の返答だった。間違いではなかったんだね。で、「安いですね」なんて言ってしまった手前、「マケロ」とも言えず、値札のままで買うことになってしまったんだ(~_~;)
そうそう、白磁A、お前を買ったのは骨董市でだった。骨董市というのは、そんな、予想外のことが起こるから面白いんだよね。
白磁A: 掘り出しだったんですかね。
主人: うん。一瞬、そうも思ったけど、最近、古伊万里の値段は下がっているので、そんなものなのかな~と思い直したよ。最近の相場よりは若干安く買ったにすぎないのかな~と思い直した。
ところで、白磁Aを買った1か月後、また、同じ骨董市で、白磁B、今度は、お前を発見した。同じ骨董市ではあったが、店主は同じではなかったけれどね。
白磁B: 白磁Aさんに続いて、私が出現したんですか。
主人: そうなんだ。またまた「アレッ!」と思ったね。続く時って続くもんだね。
しかし、白磁B、よ~く見ると、お前には口縁に疵があるんだよね。口縁に2か所ほどソゲがあるんだ。それなのに、値段は白磁Aよりは安かったけれど、白磁Aとそれほど違わない値段だったんだ。それを知って、「な~んだ(><)」とがっかりしたね。結局は、白磁B、お前の値段が相場で、白磁Aは掘り出しだったことがわかったわけだ。
白磁B: 私の値段は相場なのに、どうして買う気になったんですか。
主人: オイオイ、それはないだろう。そんなこと言われたら、私は、いつも、掘り出しばかり狙っていて、相場ではけっして買わない人間と思われてしまうんじゃないの(><)
私は、相場の値段で買っていることが多いし、時には、気に入った場合は、相場以上の値段で買うことだってあるんだよ。私の名誉のために、あえて言っておくがね。
白磁B: おみそれしました。
主人: 白磁B、お前を買う気になったのは、白磁Aとペアになると思ったからだよ。白磁Aが1個だけではチョット寂しい思いをしているのかなと思ってね。
白磁A: ありがとうございます。白磁Bさんに来ていただいて賑やかになりました(^-^;
主人: 私は、同じような物なら、出来ることなら、1個よりはペアに、ペアよりは5個組にしたいと思っているんだ。
白磁A・B: 是非、あと3個追加して、5個組にしてください。
主人: うん。頑張ってみるよ。そういう目標を立ててコレクションをするのも骨董の楽しみ方の一つだと思うね。
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