今回は、「色絵 花鳥文 遊環耳付瓶」の紹介です。
正面(仮定)(その1)
補修した遊環(右側)のオリジナル部分が上側
正面(仮定)(その2)
補修した遊環(右側)のオリジナル部分が下側
正面から左に約90度回転させた面
正面の裏側面(その1)
補修した遊環(左側)のオリジナル部分が上側
正面の裏側面(その2)
補修した遊環(左側)のオリジナル部分が下側
正面から右に約90度回転させた面(その1)
補修した遊環のオリジナル部分が上側
正面から右に約90度回転させた面(その2)
補修した遊環のオリジナル部分が下側
正面から右に約90度回転させた面の遊環耳付近の拡大(その1)
補修した遊環のオリジナル部分が上側
遊環の半分ほどが欠落していましたが、私が補修しました。
正面から右に約90度回転させた面の遊環耳付近の拡大(その2)
補修した遊環のオリジナル部分が下側
遊環の半分ほどが欠落していましたが、私が補修しました。
上から見た面
底面
生 産 地 : 肥前・有田
製作年代: 江戸時代中期
サ イ ズ : 高さ37.3cm 口径7.7cm 耳と耳との間の径18.0cm 肩部径13.8cm 底径11.1cm
これは、平成25年に(今から8年前に)古美術品交換会で競り落としてきたものです。いわゆる、「里帰り伊万里」というものでしょう。
ただ、上の写真から分かりますように、片方の耳の遊環の半分ほどが欠落していました(><)
そのため、安く競り落とすことが出来たわけですではありますが、競り落としたのはいいけれど、どうしたものかなと悩みました(~_~;)
と言いますのも、これを競り落とした直後、周りから、「こんなもの買ってどうするの!」とか、「どうせなら、もう一方の遊環も壊してしまったら、、、」という声が聞こえてきたからです(><)
でも、これを競りに出した者は、「紙粘土で欠けた遊環部分を作り、それを接着剤で貼付け、そこに金色の色を染めればなんとか様になるのでは、、、」と言ってくれました。
それで、私もその気になり、早速、紙粘土と接着剤と金色の水彩絵具を買ってきました(^-^*)
しかしね~、「言うは易し、行うは難し」で、補修用の材料を買ってはきたものの、どうも、この方法では上手くゆきそうな気がしないんです(><)
それで、ついつい、実行に移さず、今日に至ってしまいました(><)
そうはいっても、そろそろ、いよいよ補修をして紹介しなければならないな~と思うようになり、4~5日前にやっと重い腰を上げたわけです。
ところが、いよいよその作業に取り掛かろうと思いましたら、もう8年も経過していますので、補修用に買ってきた紙粘土も接着剤も使いものにならなくなっていました(><) そのため、先ずは、紙粘土と接着剤の買い直しに走りました(~_~;)
だがですよ、だが、、、! 案の定、これまで思っていましたとおり、紙粘土での欠けた遊環部分作りは上手くいきません(><) 予想どおり、スタートからつまずきました(><)
この欠けた遊環部分は木材を削って作ればいいことに気付きましたが、それには、工具が必要です。しかし、そのためには、工作用のナイフ等もありませんので、先ず、それらの工具を買ってくるところから始めなければなりません、、、。
ちょっと、途方に暮れましたが、もっと他に簡単な良い方法はないものかと、物置の中をいろいろと物色しながら思案しました。
そうしましたら、閃くものがありました! それは、網戸張り替え用の「網押えゴム」を使用することです!!
物置内にあった使い残しの「網押えゴム」
この「網押えゴム」を適当な長さに切り、たわめ、両端を接着剤で接着し、そこに金色の水彩絵具を塗ればいいのではないかと、、、\(^O^)/
そこで、さっそく実行です!
なんとか、まぁまぁ、見られるような状態に補修することが出来ました(^-^*)
その結果が上の写真なわけです。見苦しい状態ではありますが、片方の耳の遊環が欠けた状態よりはマシかなと思っております(~_~;)
そんな、不十分な状態のままで紹介することをお許しください(~_~;)