加山到のハマッ子雑貨飯店

おもちゃ箱をひっくり返したような楽しい雰囲気が伝われば嬉しいなっと。08年11月6日開店!

3年B組金八先生(長文御免)

2011-04-11 | レコード
遅ればせながら、3月末に放送された『3年B組金八先生ファイナル』を見ました



3B金八の放送開始当初は裏番組(とは言いたくないが、ここでは敢えて・・・)の「太陽にほえろ!」支持派であり、或いは高校時代は寮生活をしていた事もあって娯楽室に1台しかなかったテレビは先輩たちや後輩たちによって新日本プロレスの「ワールドプロレスリング」を視聴していたため、3B金八を見た記憶は皆無と言っていいほどです

しかし、いわゆる名作ドラマとされ一時代を築き、平成になって華々しく復活した続編である3B金八の「パート4(以後#4)」以降、最終シリーズの「#8」までは、時間が許す限りほとんど欠かさず見ていました。だから初々しかった星野真理も、小嶺麗奈も、上戸彩も、風間俊介も、亀梨和也も、中尾明慶も、本仮屋ユイカも、八乙女光も、福田沙紀もゼ~ンブ見ているのだぁ

ちょいと脱線しましたが・・・その#4の主題曲が「スタートライン」(1995年/ポリドール)。



すでにレコードは化石とされCD時代に突入・・・しかも、今では姿を消してしまった8インチシングル(今どきの若い衆はこのタイプさえ知らない)
ちなみに#1の「贈る言葉」のレコードも、#2の「人として」も#3の「声援」も持っていません。平成版復活時の「スタートライン」は新たなるシリーズとしてのスタートにもかけているであろうタイトルですが、そのメロディは非常に優しく僕としては好きな曲です。で、即購入した次第です



さて冒頭に述べた『ファイナル』ですが、32年間の歴史を紐解いたというか、その歴史の幕を閉じるにふさわしいというか・・・。それなりに万感の思いを募らせながら見てしまいました。「太陽にほえろ!」ファンとして、そのライバル番組と言われた偉大なる「金八先生」に惜しみない拍手を送ります



『ファイナル』のストーリー展開としては「クラスの不良を更生させる熱き金八先生」ってな感じで、過去の作品を踏襲している内容。ただ、目を見張るのが金八先生を陰ながら支えるかつての教え子たちの存在。
不良がふてくされて荒川土手で寝っ転がっているといきなり登場したご存知#1の近藤真彦
不良が帰宅すると台所で夕飯の支度をして、挙句の果てにビンタまでくれちゃう#2の川上麻衣子
不良が警官に追われていると車で助けてしまうものの、説教を始めてしまう#5の風間俊介
不良がファミレスでダべっているといきなり囲んでしまう東新良和、斉藤祥太ら#6の面々

そして口々に「金八先生を困らせたら、俺たち3Bが許さない」とほとんど恐喝に近い(笑) 世代を越えた“3Bコミュニティ”は巨大な組織としてこの地域にはびこっているようです
一体どこでどうやって不良の行動を知るのか・・・いや、彼の行動を監視しているのか。町を挙げての桜中学3Bストーカー的監視体制(笑)



懐かしい教師の面々も、愛娘・乙女の結婚披露宴参列者として一気に登場しました 校長の赤木春恵、上条恒彦、財津一郎、吉行和子、茅島成美。個人的には“黒縁丸眼鏡”の教頭役だった早崎文司さんがいなかったのは寂しいね。すでに他界されているので仕方がありませんが



披露宴の席に#3の松ヶ崎中の教師がいてもおかしくないのになぁ。石黒賢、橋爪功、樫山文江、室井滋・・・。このシリーズから赤ちゃんだった乙女が登場していたはずだしね



そうそう、ストーリーの中でただ一つ残念だったのが・・・その「#3」の存在が皆無だった事
#3は桜中学ではなく隣町の“松ヶ崎中学”が舞台ゆえに「異色の金八作品」とも言われています。兄弟番組の「新八先生」「仙八先生」「貫八先生」も全て桜中学なのに本家の#3だけが別舞台。
ゆえに今回の『ファイナル』では#3を除く#1~8の多くの卒業生が、定年退職する金八先生を祝うために桜中学に集結しますが、#3の卒業生だけはいません。別の中学って言う設定が理由だからでしょう。
ちょいと寂しすぎるんじゃないかぁ
隣町なんだからさ、巨大なる3Bコミュニティがはびこっているんだからさ、金八先生が定年退職するニュースぐらい耳に届いているはずだよぉ~
番組のエンディング映像も#3だけしっかり省かれていたし・・・



というわけで、ここで「異色の#3」についてちょいと云々。
 他のシリーズは6カ月間の放送でしたが、#3については武田鉄矢氏のスケジュールの都合で10月~12月までの3カ月間のみ。金八最終回恒例の卒業式シーンは翌年の3月にスペシャル版として制作されました
 #1の妊娠事件、#2の校内暴力といった派手な演出とは程遠い「生徒たちの無気力」がテーマでした。
 タイトルに「~3」と制作順番を表す数字がついたのはこの作品だけ。



全シリーズからは数多くの若手スターを輩出した番組ですが、#3でも・・・ほら
右下角は長野博(現V6)、そのすぐ上の前髪もっさりは佐藤忠信(現・浅野忠信) 左上は萩原聖人、その隣は森且行(元SMAP・現オートレーサー)

というわけでちょいと長くなりましたが、とにもかくにもお疲れ様でした・・・と心より申し上げます 原作・脚本の小山内美江子氏(一部除く)の着眼点の素晴らしさ。それを形にした多くの監督。そして決してカッコ良くない武田鉄矢氏。これら三本の矢がうまくまとまって出来上がった作品でしたね

最後に。
『ファイナル』にもOBとして登場していた#2の“腐ったミカン”加藤優



『ファイナル』では立派な大人になって、弱気になっている金八先生を叱咤していました



演じる直江喜一氏。現在では建設関係の仕事についていますが、さすが昔取った杵柄・・・というより天性の演技力で存在感のある上手い芝居を見せてくれていたなぁ
コメント (2)
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