今年も拙ブログ・Facebookをご覧いただきありがとうございました。少しでも楽しんでくださったのであれば幸いです。
そして私に関わってくださった皆様、お世話になりました。
とにかく今年は、日本のみならず世界中がコロナに翻弄されました。誰もが不安と戦った年でした。誰もがコロナに対する知識をそれなりに身に着け、誰もが医療・介護、公的機関、交通機関、食品配達業を含めた宅配業者、清掃業者、生活品販売業者、他・・・多くのいわゆるエッセンシャルワーカーに感謝した年でした。にもかかわらず、この方達やその家族までを差別するような風潮があったことは残念でなりません。また、コロナによって亡くなった方や大変な被害にあった方々の事を忘れてはなりません。
人への思い、人に対する態度が試された試練の年であったことを胸に刻み、新しい一年はコロナとの共存を模索し葛藤しながらも、収束に向けて挑戦する年にしなければならないでしょう。
年頭、私はブログに「50代後半。再考。再構築。再発見。そんな一年にしてみようか。」と綴りました。ここ数年、何となく流されて時の過ぎゆくままに過ごしてきた感がどうしても否めなかったので、今年はリセットをしようと思ったわけです。 果たして、その思いはほぼ崩落しました。 コロナの影響もあったのは否定しませんが、予定されていた、もしくは新たにオファーを受けた舞台は全て中止。映像に関しても朝ドラ1本だけという結果でした。一方で介護の世界に携わり、認知症高齢者の世話をすることに意欲を持ち、「新たなる自分」を再発見しやりがいを感じた日々でしたが、前年より少しずつくすぶっていた職員関係のもつれでメンタル面に大打撃を受け、軽度ながらも身体的機能にまで影響が出てしまいました。やむを得ずたった一年半で介護職から退いたことで、役者とは別の人生の歩み方の再考に反してしまったことが残念でたまりません。ただ・・・そのどん底に落とされたような私に、手を差し伸べてくれた古くからの仲間や同僚たちの優しさが大きな救いだったことは間違いありません。
そういった状況の中で、月に一度の役者仲間によるワークショップでは雑談の中で触発される事象も多く、駄作とは言え初めて詩を書き、自分の心に暖かな火がポッとともった気がしました。また縁あって複数の映画監督による演技ワークショップを数回にわたり受講し、セリフの持つ強さ、気持ちからにじみ出る動き、見る側に伝えるべき感情などを改めて認識させてもらえた事で、「本業」である役者活動に対してくすぶっていた、ともすれば消えてしまいそうだった情熱を呼び戻し、役者としての心構えを再構築できたかと思います。
いずれにしろ、来年は公私ともに少しでも充実した時間にし、改めて「俳優・加山到」と「人・加山至」をリセットしたいと思います・・・いや、そうするべく動きます。
あらためて・・・今年もありがとうございました。