Pudding☆Ring公演「そして、生きてゆく」にご来場、ご声援、ご支援頂き有り難うございました
ここで何度も書きましたが、自分が生まれた昭和38年が舞台でしたので、思い入れが結構ありました。自宅にあるその頃のアルバムを引っ張り出して衣裳や小道具の参考にし、当時の雰囲気を感じ、それを若い共演者に伝えることができたと思っています。
亡き両親の友人・知人が見に来てくれましたが、「この芝居を見て最も感銘を受けたのは私たちの世代ではないでしょうか。」「苦労した20代のあの頃を思い出しました」「戦後から高度成長期にかけて関わったすべてが懐かしい」・・・といった感想を頂きました。これもひとつの財産ですね。感謝です。
主人公である3人の女学生が、自分たちの住む日本の未来のために勉学に励もうと議論したり、男子学生と共に日本が先進国になるべき夢を語る場面があったのですが、そんな状況に驚きを見せたのが20代~30代の若い観客でした。現代の子たちは日本が豊かになる為にはなんて議論はしませんからね。それはすでに豊かになっている証拠なのですから。僕らでさえそんな記憶はありません。
今回の舞台セットです。当時は物質的にも豊かになって行きますが、この家は「かまど」で炊事をしていました。内風呂もありませんから、「風呂に行って来る」「おばあちゃん、一緒にお風呂に行こ。」といったセリフもありました。
ちなみに写真に写っているお釜、鏡台、ラジオは我が家に残っている当時の物です。茶箪笥にあるダルマは昭和38年に電機メーカーが配布したノベルティグッズです。
あ・・・写っているのは主演の野本由布子です。一生懸命に演じました。
もう一枚。
中央に映っているのはこの作品の脚本・演出をした長田智美ちゃん。28歳という若さで50年前の物語を書きました。良く書いた!私は惜しみない拍手を彼女に送ります
皆さん、ありがとうございました
加山到、昭和38年から平成26年に戻って来ました。あ・・・よく考えたら、50歳の私は昭和時代より平成時代の方に長く生きているんですね。