maya-T国主催公演『猫型ロボット大戦争2016』。無事に閉幕いたしました。
無事に・・・同じメンバーで稽古を経て初日を迎え、同じメンバーで千秋楽を迎えたという意味では無事でした。アクションを担った出演者は全員が身体中アザだらけとなり、肩を痛めた者もいれば、腰骨を打ち動けなくなった者もいました。千秋楽は台風直撃を受け少数ながらも観劇キャンセルという初めてのアクシデントによる憂き目に会いました。その他細かいことを含めれば色々と・・・。
そして私は・・・。
「このまま役者を続けてもいいのか」と苦しみながら自問する日々でした。セリフと動きを操るのも綱渡り・・・いえ、綱から落ちた回もありました。
28年間役者活動を続けてきた結果がこれなのか? 稽古をしても自宅で練習しても結果につながらない。毎日が必死でそして毎日苦悩していました。周囲に迷惑と不安を抱かせた日々でした。自宅でも愛妻に愚痴をこぼし、時にはイラつきを隠せず、家庭内別居をしたことも。
「もうやめれば?」「所詮ダメなんだよ、おめぇはよ」。悪魔のささやきともいえる声も聞こえてきました。
普段は「本番もあと2日・・・まじぃ~?」「あと1日なの~?」「おいおい、あと1回で終わっちゃうの~?」と寂しさが募るのですが、今回は真逆。「あと2日もあるのか・・・」「まだ1日もあるのか?」「やった。あと1回で終われる」。
思考回路がネガティブになる一方でした。
1月の舞台成功の後は、別団体の舞台を降板し、人生初のインフルエンザに悶絶し、普段の現場では人間関係悪化による精神的苦痛にあえぎました。ドラマや映画の話も全くなく、後ろ向きな上半期でした。
「下半期は好転させる!そのためにはまず『猫型』をしっかりと務める!」
その思いも、自らの不出来によってつまずきました。
今年もあと4か月強。とにかく方向転換。まずは軌道修正。
「人間の心とは弱いもんだ。時には間違った方向に突き進むことがある。だが同時に鍛えることが出来るのも人間の心だ。」「君は優しい心の持ち主だ。だが時には強い心を持つことも必要だ。同じ過ちを繰り返さないためにも。」
今回の舞台で、私が後輩に対して説くセリフです。これを自分に説いてゆくことにします。
恥ずかしい長文となりましたが、見に来てくださった方、メールやコメントなどでご支援くださった方、優しく見守ってくださった方、そして共演者やスタッフに心より厚くお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
旧型ロボット「ハナコ」役の葉月。おちゃめで暖かいキャラクターでした
セクシーロボット軍団の1人を演じた美乃ちゃん。男たちの熱い視線を独占していました
ウォーミングアップ中の彩とたにやん。なぜかこんな格好に(笑)
セクシーロボット軍団とドラえもんをリスペクトしたドラエちゃんたちに囲まれて
今回の役は飲み屋のおやじ。相方はたにやん。ダブルオヤジで場面の雰囲気作りを任されました
(以上2枚撮影・森田和正くん)
ラスト近くのイタル爆発の場面
(以上2枚撮影・佐藤武志くん)
そして主役の可愛いロボットたち