ブログ開店10周年記念の企画は何にしようかと考えまして。大好きなレコードの“初めて”をアップしようと思いつきました。
物によっては、かつてブログ内で紹介し内容が重複している場合もありますがご了承ください
<初めてのレコード>
「THE SOUND OF MUSIC」サウンドトラック盤
1965年に公開されたミュージカル映画。このサントラ盤が3歳の誕生日に両親からプレゼントされた「私にとっての初めてのレコード」です。
当時我が家は父の仕事の関係で香港に住んでいました。家族でこの映画を見に行ったのかどうかは今では知る由もありませんが、3歳のわが子にはこのレコード、この音楽を聞かせてあげよう・・・と考えてくれたのでしょう。
その時の写真です。母が手にしているのがこのレコードです。
<初めてのブルース・リー>
「ブルース・リー/ドラゴンのすべて」(CBSソニー)
ブルース・リーブームが起きていた頃、我が家はこれまた父の仕事の関係で北京に住んでいました。日本から送られて来た映画雑誌をみてブルースを好きになった私は、出張で東京に行く父にレコードを買って来てとせがみ、そして買って来てくれたのがこのアルバムです。
ワクワクするような主題歌や挿入曲に被って聞こえてくるブルースの雄たけびにしびれました。純粋にカッコいい!と思い、早くスクリーンで暴れるブルースを見たいと思ったものでした。
じつはここに収録されているサウンドは本物ではなく、別のオーケストラによって演奏されたいわゆるカバー曲です。ですからその後ワーナーパイオニアやTAMから発売されていた本当のサントラ盤を聞いた時には「あれ?なんかサウンドが違うな」と思った次第です。
ですが、初めて聞いたブルース・リー映画のサウンドということで体に染みついており耳から離れません。そして、ブルース映画の事などわからない父が、店頭にたくさん並べられていたであろうブルース関連レコードを前にして迷いながらも手にした一枚。オヤジの温かさが感じられる一枚でもあります。
<初めて買ったレコード>
「続・脱どん底」ダウン・タウン・ブギウギ・バンド(東芝エクスプレス)
ダウンタウンが「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」で大ブレイクしたころ、これまた父の仕事の関係で上海に住んでいました。1975年の紅白歌合戦にダウンタウンが出場した時のフィルムが、上海在住の邦人向けに送られて来て上映会をしたのが半年後の1976年6月。それまで歌手というのはオーケストラをバックに歌う人という概念でいた私に、“たった4人で自ら演奏し、白組必勝と書かれたハチマキにサングラス、見たこともない繋がっている洋服。しかもセリフをしゃべっているような歌・・・”という常識を覆すような衝撃を与えてくれました。
その2か月後の夏休みに日本に帰国した際、自分のお小遣いで初めて買ったレコードがこれです。
いや、もう、なんていうか・・・。衝撃の4人組を毎日聞けるという嬉しさと、自分で初めて買った、しかも2300円という中学1年の少年にとってはそれこそ大枚をはたいたという実感が湧いた一枚です。
大感激の購入から26年経った2002年に、縁があってメンバーにサインを入れてもらいました
ジャケ裏のサングラスに惹かれて、のちのちイタル少年もサングラスを買ったっけ
<初めての中古レコード>
「Good King Bad」(ジョージ・ベンソン)
大学生の頃に、中古レコードなるものが存在し、それを店頭で販売しているのを見てかすかに驚いたことを覚えています。中古って、どんなルートで店頭に並ぶんだろう?って。レコードに限らず、買った物は大事にする。どうしてもいらなくなったら仕方なく廃棄する。これが一般的な考えだったと思います。少なくともまだ10代だった少年から青年に移行していたイタルはそう思っていました。「へぇ~、中古かぁ。へぇ~、へぇ~。」で、半分不思議に思い、半分面白がって購入したのがこれでした。
高校の頃にジャズをかじって、そして日本ジャズ界を席巻したアメリカからのフュージョン・ブームがあって、その象徴的存在の“Stuff”というバンドを好きになって、いろいろ聞くようになって・・・。でもなぜこのアルバムを選んだんだろう?たぶん聞いたこともないであろう楽曲なのに。たぶんベンソンの名前だけは知っていたのかも。
・・・あ。ドラムを叩いているのは大好きなスティーブ・ガッドだ。ギターにはエリック・ゲイル。どちらもStuffのメンバーだ。だから買ったのかも・・・う~ん。たぶんそうかも。きっとそうである