ISIの上にも30x年

映画を見た時の感想を入れときます

2013/11/13「オール・ザ・キングスメン」(2006年米)

2013-11-13 00:00:00 | 日記

 すべての家来でもハンプティダンプティを
塀の上には戻せないと言うマザーグースの詩があって、
大統領の陰謀なんて映画もその文句をもじった題名だが、本作はそのまま題名に拝借。
実はかつてアカデミー賞をとった作品のリメイクだ。
ショーン・ペンは市長候補だったが、
賄賂を受け取らない姿勢が民衆の共感を得て、知事に当選。
民衆の味方であり、富裕層と戦うと言う姿勢を崩した訳ではないのだが、
自らの立ち位置を守るため、いつの間にか強権をふるうように。
弾劾しようとする判事を陥れるため、
部下となった元記者ジュード・ロウに身辺を探らせる。
ロウは判事の不祥事をほじくり出すが、それによって判事は自殺し、
彼が実父だったと知りショックを受ける。
指示したペンもまた、ラストにしっぺ返しを受ける事に。
ハンプティダンプティの例えは、卵が割れたら元には戻せないと言う事だが、
理想に燃えていたはずのペンもロウも、
気がつけば他の権力者と同じ道を歩んでいたと言う訳。
いつ「卵が割れた」のかわからないので、見せ場的には弱い気もするけど、
その「わからなさ」が怖いところなのかな。
コメント
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