ISIの上にも30x年

映画を見た時の感想を入れときます

2013/11/28「フロスト×ニクソン」

2013-11-28 00:00:00 | 日記
「フロスト×ニクソン」(2008年米)

リチャード・ニクソン 元大統領(フランク・ランジェラ)
デビッド・フロスト 司会者
ブレナン ニクソンの腹心(ケビン・ベーコン)
リザール ニクソンの代理人
キャロライン ブレナンの助手
フロストの仲間 (オリバー・ブラッド)
ジム フロストと組む

起:司会者フロストは、元大統領ニクソンをインタビューする事になる。
承:インタビューでは、ニクソンが成果をアピールする。
転:フロストの指摘で、ニクソンは隠ぺいを認めてしまう。
結:ニクソンは敗北を認め、政界には復帰できなかった。

 ウォーターゲート事件が発生。
史上初めて、米大統領が任期途中に辞任したのだ。
 英国の人気トークショーの司会であるフロストが、
ニクソンをインタビューする事になる。
後任のフォード大統領はニクソンに恩赦を与えていたが、
国民の2/3がその判断に不満だと言う。
フロストはニクソンから何かを引き出せと指示されるが、それは難しそうだ。
 ニクソンは、回顧録で自分の業績を評価させたいと考えていた。
そんな中、フロストのインタビューの話が飛び込む。
フロストが適任かは微妙だが、60万ドルと言う出演料は他社より高い。
 フロストはニクソンに対面。
3大ネットワークはこのインタビューに金を出さず、
自分たちで番組を作るしかないが、これは歴史的快挙だ。
ニクソンを12日間密着する事に。
法廷へ引きずり出したいと言うジムは、
もしニクソンが番組で身の証を立てられたら、それこそが犯罪だと言う。
 ニクソン側は、ウォーターゲートの質問は受け付けないと条件を付ける。
さらにフロストの質問は全体の25%までとする。
ニクソン側は、相手がフロストならばリードしやすいと考えていた。
成功すれば表舞台へ復帰できるのだ。

 1977年。インタビュー1日目。
いきなりフロストは、テープをなぜ燃やさなかったのかと質問する。
質問は最終日にする約束のはずだと、双方が驚く。
だが視聴者が関心を持っているなら、ニクソンも答えるしかない。
続いて辞任について質問。
ニクソンはしゃべり続けて、時間を浪費。
つけ入るスキを与えないのがニクソン側の方針なのだ。
そのまま2時間が経過。フロスト側は、何とかしてニクソンを黙らせろと話す。
 2日目。フロストはベトナムについて質問する。
ニクソンは、撤退はより困難な道だと熱弁。フロスト側は貫禄負けだと感じる。
 3日目。フロストは外交について質問する。
インタビューは大統領の完勝とされ、オーストラリアや英国は中継打ち切りを決める。
 最終日を前に落ち込むフロストに、ニクソン本人から電話が入る。
フロストについて調べあげていると脅し、勝つのはどちらか1人だけだと告げる。
これに奮起したフロストは、深夜まで録音テープの内容を確認する。

 4日目。フロストは司法妨害を指摘。
ニクソンは3月まで隠蔽を知らなかったとしているが、2月に口止め料を払っている。
部下の仕業ならば、その部下を逮捕しなかった事も問題だ。
自身も隠ぺいに関わったかと問われ、ニクソンは動揺。
慌てて腹心ブレナンが収録を止め、何かを言えば打撃になると忠告する。
 インタビューを再開するが、フロストの追及は止まらない。
ニクソンは権力を乱用し、2年間国民を苦しめたと。
追い込まれたニクソンは、確かに逸脱して隠ぺいしたと認める。

 フロストは、その一瞬を捉える事に成功した。
司法委員会も政敵も出来なかった、ニクソンの敗北の顔を捉えたのだ。
ニクソン側は退散。インタビューは成功で、最高視聴率をあげる。
 ロンドンへ戻る前に、フロストはニクソンに再会する。
ニクソンは、フロストを好敵手だったと評価。
フロストは人に好かれているが、それがどんなに幸運な事か気付いていないと話す。
英国へ戻ったフロストは歓待を受ける。
一方ニクソンは中ソを訪問する活動をしたが、政界への復帰は叶わなかった。

 と言うわけで、実際にあったニクソン元大統領のインタビューを描いた話。
ウォーターゲート事件で辞任したニクソンは、
フォード大統領に恩赦を与えられ、おとがめないまま。
フロストは、何とか謝罪を引き出そうと、インタビューの場を設ける。
一方ニクソンはインタビューを利用し、イメージを好転させて政界への復帰を目論む。
4日間のインタビューの内、3日間はニクソン主導で好きな事を言うばかり。
だが、4日目にウォーターゲートの話になり、
フロストの鋭い指摘に、ついに後悔の発言を引き出す。
やがて観念したニクソンは事件を謝罪し、政界への復帰は果たせなかったと言う訳。
面白そうだけど、この「引き出した」と言うあたりの決め手がいまいちピンと来ず。
コメント
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