「告発のとき」(2007年米)
ハンク・ディアフィールド 軍曹(トミー・リー・ジョーンズ)
ジョアン ハンクの妻(スーザン・サランドン)
マイク ハンクの息子。行方不明
サンダース 警察(シャーリーズ・セロン)
ボナー マイクの同僚
ペニング マイクの同僚
ロング マイクの同僚
起:ハンク軍曹は、息子マイクが行方不明だと知る。
承:マイクの遺体が見付かる。
転:ボナーと言う同僚が自殺するが、ハンクは彼は犯人ではないと考える。
結:マイクが、戦地で異常な日常に耐えられなかったのだと知る。
2004年。ハンク軍曹は、次男マイクが無許可離隊したと報告を受ける。
マイクはイラクにいるはずだ。
軍の基地を訪ねるが、マイクは点呼があれば必ず戻る存在だったと言う。
警察は、兵士の捜索は軍警察の仕事だとされる。
警察のサンダースは、軍の土地で切断死体が見付かったと出動する。
マイクの遺体と思われ、指紋が一致する。
焼け焦げてバラバラになっており、刺し傷は42か所に及んでいる。
緑色の車の目撃情報があり、マイクがメキシコに麻薬を流していたようだ。
ハンクは、サンダースに現場を案内させる。
青い車を探すべきだと指摘。ライトの下では青い車が緑に見えるのだ。
サンダースは、何者かが署の管轄でマイクを殺害し、
軍の土地へ運んだ痕跡があると指摘。
軍は批判を恐れ、自分たちで捜査しようとしているのだ。
ハンクの長男は戦死していた。
妻ジョアンは、マイクは父親に憧れて入隊したのだと非難する。
マイクの同僚は、彼は麻薬をやっていたが、中毒ではないと言う。
最高の兵士だったと。
サンダースの情報で、マイクがチキンの店へ行ったと判明。
レシートから3人で行ったとわかる。
ストリップ小屋のマダムは、マイクの同僚を見た事があると言う。
だがハンクは、駐車場でケンカしたからと言って、
同僚を殺す理由にはならないと言う。何か理由があるはずだ。
サンダースは同僚の供述をとる。
マイクは機嫌が悪く、ストリッパーに暴言を吐いたと言う。
夕食後は誰もハンクを見ていない。
同僚のボナーに無許可離隊が確認される。
ボナーは前科があり、青の車に乗っている。
ハンクがボナーを捕まえるが、彼は軍に連行されてしまう。
彼が殺した証拠はないのだ。
その後、ボナーは自殺してしまう。
そのポケットはマイクの時計があったが、ハンクは彼が犯人ではないと考える。
サンダースは、夫が犬を殺したと言う女性を訪ねる。
軍人である夫は自殺し、軍の問題だとして、警察は扱わなかったのだ。
サンダースは、チキンの店に残されたマイクの署名の筆跡が異なる事に気付く。
マイクは店にいなかったのだ。
一緒にいた同僚ペニングとロングからの聴取は、軍が絡んでいて無理とされる。
何とかペニングのと話が出来、マイクがボナーやロングともめていたとわかる。
止めようとしたペニングが、誤ってマイクを殺してしまったのだ。
ペニングは、別の日だったらマイクが自分を殺していたかも知れないと言う。
彼らは感覚が麻痺しており、マイクが捕虜を痛めつける動画も残っていた。
マイクは暴行に毎回参加していたと言う。
イラクでは、車を運転するマイクが子供をはねた。
だが車を止めてはいけない規則で、同僚は犬だと信じこませた。
その頃、マイクはハンクに電話し、問題があったと話した事があった。
だがハンクはしっかりしろと言うだけで、マイクは耐えられなかったのだ。
帰宅したハンクに、マイクが出した手紙が届いていた。
複雑な思いのハンクは、星条旗を逆さまに掲揚するのだった。
と言うわけで、トミー・リーとシャーリーズが組んで、
イラク戦争の闇を追った(?)話。
トミー・リーは元軍警察で、彼の影響で2人の息子は軍隊に。(長男は戦死)
次男が失踪したと知ってかけつけ、色々探す内にバラバラにされた死体が見つかる。
麻薬絡みの殺人とされるが、納得がいかず、
管轄外だと手を出せないシャーリーズ刑事と真相を追う訳。
真相と言っても、大量破壊兵器なんかなかったんです的な話ではなく、
戦争によって人間がマヒしてしまうあたりを描いた感じ。
それって、イラク戦争に限った事ではないので、
謎解き的な面白さはあれど、何か調子が狂う。
「告発」ってブッシュを?と聞きたくなる感じだ。