ISIの上にも30x年

映画を見た時の感想を入れときます

2014/03/16「ロボコップ」

2014-03-16 00:00:00 | 日記
 ロボコップと言えば、ポール・バーホーベン監督による、
バイオレンス色の強いSFアクション。
映画が3作作られ、TVシリーズもあったが、ここへ来てリメイク版が登場。
ロボコップの魅力って、強いんだけど、
何か融通がきかない、何か効率が悪いあたりにあるはず。
そういう意味では、妙にスマートな新ロボコップのデザインは違う気がしつつ、
やっぱり見ちゃいます。好きなんですよ。実は。

アレックス・マーフィ 警官。ロボコップに改造される
クララ マーフィの妻
デビッド マーフィの息子
ノートン博士(ゲーリー・オールドマン)
キム 博士の助手
セラーズ オムニ社CEO (マイケル・キートン)
ジャック・ルイス マーフィの相棒
マドックス 戦闘のプロ
バロン 犯罪者(実はミゲル・フェラー)
本部長
ノバク キャスター(サミュエル・L・ジャクソン)

 冒頭はMGMマークだが、ライオンは吠えず、
キャスターのノバクがする奇妙な発声練習がかぶさる。彼は報道番組を司会。
警察ロボが発達し、某国では、テロリストの制圧に貢献していると報じる。
カメラの前でテロリストが自爆したりして、修羅場となるが、そこは適当にごまかす。
世界各地で警察ロボが導入されているが、
開発したオムニ社があるアメリカでは、いまだ導入されていない。
と言うのも、ドレイファス議員が提案したドレイファス法により、
警察ロボの導入が禁じられているのだ。
ノバクはこれに否定的で、今すぐ導入すべきだと訴える。

 オムニ社のCEOセラーズは、
米国での警察ロボ導入が進まない件について、妙案を出す。
人々には、ロボットに治安を任せる事に抵抗がある。
では、人間らしさを盛り込んだロボを作り出してはどうかと考えたのだ。
そこで、ノートン博士に協力を求める。
ノートン博士は、人体を損傷した人に機械の腕などをつけ、
五体満足の時と同様に動けるようにする技術の研究をしていた。
その目的はリハビリであり、ロボット警官を生み出す事には乗り気でない。
だが、研究への資金援助等を持ち出され、結局受ける事に。
ベースとなる(負傷した)警官の人選にかかるが、なかなか適当な人物が現れない。

 警官のアレックス・マーフィは、相棒のルイスと共に、犯罪者バロンを追っていた。
だが、警察内部にもバロンに通じる者がいるらしく、ルイスが襲撃されて負傷。
マーフィもまた、自宅前で車を爆破され、瀕死の重傷を負う。
ノートン博士やセラーズに説得され、
マーフィの妻クララは、マーフィに特別な措置を施す事を承諾する。
それは、マーフィが生き延びる唯一の選択だったのだ。
マーフィは、パーティでクララとダンスを踊る光景を見るが、
それは作られた偽の映像だった。
実際のマーフィは、研究室で装置につながれ、
全身がロボ化されたロボコップとなっていたのだ。
意識が戻ったマーフィは、自分がスーツを着せられていると誤解する。
それはスーツではない、君の体の一部だと言うノートン博士。
ロボの部分を外されると、
マーフィの体は脳と肺だけ(心臓もあるのかも知れないけど)で、ショックを受ける。
今すぐ殺してくれと言うが、奥さんの選択だと説得するノートン博士。
ロボ部分を取り付けられると、暴れ出したロボコップは研究所から飛び出す。
実はそこは中国にある施設で、
ロボコップは田んぼの中を走り抜けるが、機能を停止されて倒れる。
やがて、マーフィもロボコップである事を受け入れるが、
シミュレーションでは成果が出ない。
純粋なロボに比べて、マーフィの迷いなどが邪魔し、反応が少し遅いのだ。
セラーズは何とかしろと指示。
さらにはデザインにも口を出し、
旧シリーズに似た白色だったロボコップは、黒色に変えられる。
反応を早くしろと言う命題を出されたノートン博士は、苦しい解決策を思いつく。
通常はマーフィが行動を決めるが、
戦闘時には自動的に機械が判断するように切り替わるのだ。
その間、マーフィは自分の判断で動いていると錯覚させられる。
つまりロボコップは、自分がマーフィだと思い込んでるロボットであると、
セラーズの側近が指摘。
法的に問題あるかもと言うが、セラーズは完成優先で取り合わない。
戦闘訓練では、ロボコップを時代の逆行だと言う戦闘のプロマドックスが、
プログラムした戦闘ロボを率いて対決。
彼はロボコップをブリキ男(オズの魔法使い)とバカにするが、結局やられる。
完成が近づいたロボコップは、マーフィの妻子に会う事に。
妻子は外見が変わったマーフィに動揺するが、
そこにはかつてのマーフィの感情が感じられた。

 ついにマスコミにロボコップが公開される日が到来。
その日になって初めて、全警察の情報とアクセス可能にされる。
(事前にテストした方がいいと思うよ)
膨大なデータに、マーフィの部分が耐えられなくなり、
ノートンはドーパミンを抑える措置をとる。つまり、マーフィの部分を殺したのだ。
皆の前に出たロボコップは、
妻子が声をかけても無表情で、あれは別人だと言われる始末。
ロボコップは集まった見物人の情報を直ちに検索。
中に重犯罪者がいるのを見つけ出し、いきなり銃を取り出して電気ショックで捕える。
この様子はノバクの番組でも報じられ、
近くにいた3人の警官が気付かなかった犯人を、ロボコップは瞬時に気付いたと指摘。
犯罪捜査に有効であると訴える。
ロボコップは人気者になり、バイクで走り回ると声援が飛ぶように。
今日は何人捕まえると宣言し、監視カメラの映像などから居場所を特定。
次々逮捕して成果をあげる。
一方でクララはマーフィが自分たちを忘れた事に耐えられず、
街で彼を見つけると、思い出してと叫ぶ。
それを聞いたロボコップは、その場を立ち去るが、
気にはなっていて、クララの情報を検索。
犯罪者ではなく、妻の情報を検索した事にノートン博士らは驚くが、
そのまま様子を見る事に。
どうやったか、マーフィは機械の制御を克服してしまったのだ。
かつての自分の家を訪れたマーフィは、監視カメラの位置を分析。
残された映像から、以前から追っていた犯罪者バロンが関与すると判断。
バロンの居場所は特定できないが、まずは手下を襲撃し、アジトを聞き出す事に成功。
何者かによって、ロボコップが急行する事がバロンに伝わっており、
待ち伏せを受けるが、撃ち合いで全滅させる。
さらに、そこにあった銃器が警察の証拠品だったと気付き、
指紋から同僚が横流ししたと判断。
署に戻り、同僚を追及すると、本部長も関与していたと白状。
バロン襲撃を漏らしたのは本部長だったのだ。
ロボコップは本部長の部屋に飛び込み、俺を罠にかけたなと、
殺しかねない勢いで追及。
これは危険だと、ノートン博士らはロボコップを停止させる。

 ロボコップ人気により、ドレイファス法の廃止が決定。
そのロボコップが警官を殺しそうだった事を問題視したセラーズは、
もはや用済みと、ロボコップを処分する事を決定。
クララにはマーフィは死亡したと告げる。
だが、マーフィまで始末するに忍びないノートン博士は彼を逃がす。
怒りのロボコップは、オムニ社を襲撃。
まだクララはオムニ社にいて、セラーズは、
マーフィは死んだが、機械の部分が誤動作したのだとごまかす。
オムニ社のロビーには、警備用ロボ(旧シリーズで髭剃りと言われた)が待機。
攻撃を受け、ロボコップは髭剃りロボの下敷きになるが、
自分の腕を撃って切り落として向かう。
さらに攻撃を受けるが、かけつけたかつての相棒ルイスが盾に。
ロボットは警官を撃てないのだ。
ロボコップが先に進むと、今度はマドックスが待っていた。
ロボコップは撃とうとするが、なぜか撃てない。
赤いマークをつけた相手は撃てないシステムなのだ。
だが、またもルイスがかけつけ、マドックスを射殺する。
屋上では、セラーズがヘリで退散しようとしていた。
そこへロボコップがかけつけるが、セラーズも赤いマークをつけていて撃てない。
抵抗し続ければ、システムがダウンする仕掛けだ。
セラーズは、必要ならば君の妻子も殺すとうそぶくが、
ロボコップは制御を耐えぬいてセラーズを射殺。その直後にシステムがダウンする。
ノートン博士はロボコップを復旧し、妻子と再会させる。色も元の白色に戻した。
ノバクは、警察ロボ導入の流れをノートン博士が台無しにしたと、
放送禁止用語連発で非難。
だが、実際にはロボコップは生きており、一方でドレイファス法は廃止に。
今後の世界がどうなるかは不透明だ。

 と言うわけで、時は近未来。
海外ではロボによる警察組織が当たり前になっていたが、
アメリカでの導入は法律で禁じられていた。
そこでオムニ社社長(マイケル・キートンだが、
旧シリーズのピーター・ウェラーに風貌が似てる)は、
わざわざ人間の要素を入れたロボを開発。それがロボコップだ。
そんな中、マーフィ刑事が重傷を負い、妻の承諾を得て、ロボコップに改造される。
ところが、このマーフィの部分が悪さして、
撃ち合いの判断が遅れたり、大量の犯罪情報にパンクしそうになったり。
やむなくマーフィの部分を抑え、ただのロボになるが、やがて制御不能になる訳。
映画的には、ロボコップ誕生までで半分くらい費やして、ちょっとまだるこしい。
そこから、警察内部にも通じた犯罪組織と対決するあたりは、
ロボコップならではの痛快感あり。
終盤は、邪魔になったロボコップが、逆に企業に追われる羽目に。
これこそロボコップらしい皮肉な展開で、
その障害を乗り越えて巨悪を倒せば痛快なのだが、結果的にはちょっと物足りない。
面白くない訳ではないが、寸止めを食らわされた感が。

 以下は旧シリーズとの違い
・旧シリーズはロボコップ計画を進めて、ただのロボが現れたが、
本作はむしろロボが先。
・旧シリーズはマーフィは死亡しており、肉体を利用したら、
たまたま魂みたいな物が残っていて制御不能に。
本作はロボに人間の部分を入れるため、意図的にまだ生きてるマーフィを利用。
・旧シリーズは妻子は回想シーンでチラリと出るだけだが(TV版は別)、
本作は結構出る。
・旧シリーズで死ぬ前のマーフィは、警官としての能力は微妙。
アンルイスの助手についた新人みたいだった。本作はやり手の警官。
・旧シリーズの相棒は女性のアンルイス(六本木心中)。本作はルイスだけど男。
・旧シリーズには、3つの優先事項があって、それが邪魔すると、何も出来ない。
本作は赤マークをつけた相手を撃てないだけだが、
長時間抵抗するとシステムが落ちる。
・旧シリーズのラストで、
敵ボスは意図せず優先事項が解除されてロボコップにやられた。
本作では動きが封じられ苦しかったけど、頑張ったら何とかなったって感じ。
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2014/03/16 「ソルトン・シー」

2014-03-16 00:00:00 | 日記
「ソルトン・シー」

ダニー・パーカー トランペット奏者トーマス・バン・アレン(バル・キルマー)
モーガン 捜査官
ガーセッティ 捜査官
コレット 隣人
ジミー 友人。麻薬中毒

 麻薬中毒のダニーは、捜査官に売人の情報を流し、そのため自殺する者も。
1年前。ソルトンシーの街でトランペット奏者だったトーマスは
妻を何者かに殺害される。
それが捜査官モーガンとガーセッティだと気づいた彼は
中毒患者ダニーのふりをして、タレこみ屋として近づいたのだ。
ダニーはモーガンらを襲撃して倒すが、組織は建物に火をつけて始末しようとする。
負傷したダニーは友人によって病院に担ぎ込まれる。
ダニーは死んだと言う彼は、自分が誰かわからないが、それでも生き続けると誓う。

 と言うわけで、バル・キルマー主演のクライムサスペンス(?)
キルマーはドラッグ中毒で、序盤どっぷり浸かった連中の描写が続くが、
その一方で売人の情報を刑事に流したりしていた。
実は、過去に妻を殺された彼は、犯人が悪徳刑事だと気付き、
たれ込み屋として接近したのだ。
。。。と言う、全体の流れがつかめたのは映画の終盤。
復讐を成し遂げるが、目的の為に中毒の男を演じていた彼は、
どれが本当の自分かわからなくなると言う訳。
復讐のあたりにウエイトを置けば面白かった気がするが、
そうはしなかったあたりが、この映画の煮え切らないポイントかな。
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