ISIの上にも30x年

映画を見た時の感想を入れときます

2014/04/25 「西部戦線異状なし」

2014-04-25 00:00:00 | 日記
「西部戦線異状なし」

ポール 新兵
カット 食料調達屋。面倒見の良い先輩
ヒンメルストース 軍曹。故郷では郵便配達人
ベーム 戦場へ行くのをためらう
ケンメリッヒ 足を負傷
ムラー ブーツをもらう
アルバート 病院で同室

 教師は学生たちに、祖国のために死ねるのは本望と、戦場行きを勧める。
ポールら学生が盛り上がる中、ベームはためらうが、結局戦場へ行く事に。
教官は顔見知りの郵便配達人ヒンメルストースで、
新兵たちは安心するが、過去は忘れろとしごかれる。
やがて戦場へ。鉄条網を張る任務に就くが、敵の攻撃でベームが死ぬ。
敵の砲撃が続き、負傷したケンメリッヒは、軍医の手が回らず死ぬ。
ムラーはその新品のブーツをもらって喜ぶが、やはりやられて死ぬ。
ヒンメルストースも前線に配属されるが、かつての鬼軍曹も実戦には怯える。
ポールは激しい撃ち合いで窪地から出られなくなり、
共に過ごす事となる敵兵を殺した事を悔やむ。
ポスターに描かれた女性に惹かれるポールらは、
村の娘たちと知り合い、ひとときを共に過ごす。
負傷したポールは入院し、見捨てられるかと怯えるが、何とか無事退院。
同じく入院したアルバートは、足を切断される。
休暇を得たポールは故郷へ。
故郷に留まる大人たちは、ポールを歓迎しながら、戦略をめぐって激論をかわす。
学校では、相変わらず教師が学生に戦場へ行けと勧める。
一言求められたポールは、戦場へ行くのは死にに行く事だと語り、
学生たちに腰抜けと批判される。
故郷に居場所がないと感じたポールは、休暇を切り上げて戦場に戻る。
先輩カットとの再会に喜ぶが、敵の攻撃で彼は負傷。
軽い傷かに思えたが、テントに担ぎ込んだ時死んでおり、ポールはショックを受ける。
しばらくして、戦闘もない静かな日。
壕に潜むポールは、ふと見つけたチョウに手を伸ばし、敵兵に狙撃されて死ぬ。

 と言うわけで、第一次大戦のドイツ兵を描いた話。
最初は登場人物の区別がつかなかったが、途中でポールと言う若者が主人公とわかる。
ポールらは学生で、教師に勧められて戦場へ行く事に。
躊躇する同級生もいたが、行かないといけない雰囲気になったのだ。
このあたりで、既に反戦の主張が見え隠れ。
最初はキャンプにでも行く気分だった新兵たちだが、
やがて戦場が過酷である事を知る。
仲間が次々死ぬシーンももちろんだが、
一番痛烈なのは、ポールが休暇で故郷に戻るシーン。
故郷に留まってる父の世代は、酒場で飲みながら、
パリへ進撃すべきだ等と勝手な激論をかわす。
学校を訪ねると、かつて戦場行きを勧めた教師がまだいて、
同じように学生に話している。
ポールが戦場は過酷だと話すと、教師も学生も意味がわからない様子で、
最後には腰抜けと言われてしまう。
その場で実際に戦場を渡り歩いたのはポールだけなのに、この言われようだ。
やがて故郷に居場所がないと気付き、休暇を切り上げて戦場に戻る。
喉元過ぎると熱さ忘れると言うけれど、
この故郷の人々みたいな連中が増えないといいですね。
コメント
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