ISIの上にも30x年

映画を見た時の感想を入れときます

2015/05/18 「さよならミス・ワイコフ」

2015-05-18 00:00:00 | 日記
さよならミス・ワイコフ(1979年米)

イブリン・ワイコフ 高校教師
ニール医師 イブリンの同級生(ロバート・ボーン)
スタイナー医師 精神科(ドナルド・プレゼンス)
エド バス運転手
ロリンズ 同僚
レイフ 奨学生
校長先生
ベス 友人

 1954年カンザス。
35歳の教師イブリンは、体の変調を感じ、ニール医師の所へ。
早期の更年期障害らしいと診断され、隣町の精神医スタイナーを紹介される。
イブリンに男性経験がないと知ると、スタイナーは恋愛するよう勧める。
バス運転手のエドと親しくなり、彼に誘われるが、妻子がいると知って躊躇。
翌日にはエドと付き合う覚悟を決めるが、妻子を捨てて姿を消したと知る。
失望するイブリンだが、以前よりも自信を持てる様に。
同僚ロリンズが共産主義者だとして解雇の危機に陥るが、
イブリンは横暴だとPTAで訴え、喝采を受ける。
そんな中、黒人の奨学生レイフが彼女に目をつけ、暴行してしまう。
ショックを受けるイブリンだが、拠り所であるスタイナーには連絡が取れない。
次の日もレイフは強引に関係し、次第にイブリンも悦びを覚える様に。
だがレイフは乱暴で、イブリンをスチームに押し付けてやけどさせ、
たまらず声をあげた為に掃除夫に目撃されてしまう。
イブリンが黒人と関係したと言う噂は、あっという間に広がり、
同情的だった校長も退職を求めざるを得ない。
一方でアメフトで活躍するレイフは不問に。
自殺を考えたイブリンだが、思い留まって、他の地で教師を続ける事にする。
列車を待つイブリンの顔は、心なしか晴れやかだった。

 と言う訳で、セクシャルなテーマで公開当時話題になった作品。
主人公は閉鎖的な町で教師をするワイコフ先生。
35歳にして男性経験がなく、その影響か早期更年期障害に悩まされる。
医師に恋愛を勧められ、模索する内、黒人の奨学生に暴行される。
やがて彼女は悦びを覚える様になるが、
人々に知られて町を追い出されてしまうと言う訳。
私、何も悪い事してないのに。。と言う恨み節も聞こえる。
セクシャルな部分に気をとられがちだが、
ちょっと古い時代を舞台にし、黒人差別や赤狩りもからめている点が重要。
人間の本質は、異なる物をまず排除しようとする
(自らの関知しない所へ追いやる)って事すかね。
コメント
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