平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

PFU ミスの本質を探るべし

2021-10-21 11:51:56 | バレーボール
バレーボールの選手がインタビューでよく口にするのは「絶対」という言葉です。「絶対に自分にトスが上がると思いました」とかを聞くと、「競馬に絶対はない」という格言を小一時間説教したくなります。あの、競馬に絶対はあると言わしめた皇帝シンボリルドルフでさえも、体調や展開が理由で負けたのですから (_ _;)

Vリーグ開幕戦で、PFUはデンソー相手にミスで自滅。奇しくも、このカードはサマーリーグの東西の優勝チームです。

スポーツにミスは付き物ですが、ミスの本質を見つけないとまた同じミスを繰り返します。ミスは仕方ないと居直るのもダメで、ミスした選手を責めるのもダメ。ちゃんとミスの中身を分析しないと成長しません (;^ω^)

デンソーからPFUに移籍した田原セッターは、古巣相手に心の中は穏やかでなかったと思います。しかし、PFUは完成したチームではなく発展途上の未完成。甘い果実ではなく青臭い酸っぱさが残るチームです。焦る気持ちは分かりますが、まだ収穫には早すぎる o{{>.<}}o スッペー





上の画像は田原セッターのトスがネットに近くて、レフトの堀口選手が左手で押し込んだシーンですが、実は堀口選手のスタートも遅れているのです。ライトのバルデス選手と比べると後ろ過ぎると分かる。トヨタ車体にいた藤田夏未セッターも速い攻撃が得意でしたが、速い攻撃は両刃の剣で、アタッカーが間に合わないとボールはネツトに近くなり、相手ブロツクの餌食となる。

田原セッターは相手のブロック陣がバルデス選手をマークしているから、速いトスをレフトに上げてブロックが完成する前にレフトに打たせたかった。だから、速いトスに慣れている選手だと、もう少し格好がついたわけです。でも、左手で押し込んだからフェイントになって点になった。首を傾げた堀口選手は次は早めのスタートで打ちましたが、今度は逆に点にならなかった (^m^;)


センターのジャン選手もフォームが大きすぎる



次の画像は、鍋谷選手のレシーブがネット近くに上り、田原セッターは上げるのに精一杯。サインプレーでバックアタックの姿勢に入っていたバルデス選手は、タイミングが全く合わずに返すだけになりました。レシーブとトスのミスに見えますが、実はBプランやCプランを用意してなかったチームのミスなのです。

サーブレシーブがネットに近い場合、セッターはツーで返すか、ワンハンドでセンターに上げるか、無理な姿勢から両サイドやバックに上げるかの選択を迫られます。

サインプレーで選手が動く場合、レシーブが乱れた段階でバックアタックの選択はなくなります。だから、上の場合はセンターかレフトに上げるしかないのですが、センターのジャン選手も、レフトの堀口選手もセッターから離れすぎているので上げる所がない状態。

レシーブした鍋谷選手は守備はイマイチ。ジャン選手はセンターとしては動きが遅いし経験も浅い。堀口選手はポジショニングに難あり。起こるべくして起こったミスの連鎖ですが、ミスを想定してBプランの練習していれば対応できたはずです。

もしも、センターがジャン選手ではなくて村上選手だったらどうだったか?バックアタックのない鍋谷選手を、サーブ以外で後ろで使うメリットもない。

現状でジャン選手はクイックが少ない。ブロード攻撃もない。むしろアタッカー向きかも。バルデス選手もレフトだと窮屈そうでライト攻撃の方が良い。また、解説の杉山さんが指摘していたように、アタック後に体勢を立て直すまで時間がかかる。連続して攻撃できない。元トヨタ車体のポリーナのようなスタンディングから強いアタックを打つパワーに欠けるのです。

PFUの現状は基礎工事中。可能性の高い選手が多いから楽しみですが、基礎から応用編に至るまで時間がかかる。移籍選手とのマッチングも時間がかかるから、とにかく焦らないで、着実にステップアップを目指すべきです。BプランやCプランに即座に反応できる選手が育ったら、個性的で面白いチームになると思います (*^^*)
コメント (2)
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