いつの間にか今年の春闘関連のニュースは下火になってしまったが総括したらどうなんかねぇ?
いくつかの話題取りが好きな企業で世間の耳目を引く超高額賃上げがなされたが総じていえば5%前半といったところが平均値のようだ。
しかしもう1つの指標、つまり物価上昇を加味した実質ベースで見るとまだ前年実績を下回っている。
これではとても国民は景気回復を実感することはできないと思う。
来月は例のいわくつき(笑)の所得税・住民税の定額減税があるから多少は違うだろうがこんな特別施策に頼っているようではダメだねぇ。
それともう1つ気になるのが中小企業での賃上げがどれほど進むのか、である。
日産自動車ですら今だに「下請けいじめ」を行っていた事実が明らかになった。
日産のような著名な大企業でも行われているくらいだから他でもまだ似たケースがあるんだろう。
それに大企業と取引のない中小企業、生産性向上と言ってもツールも人材も持たない企業群はどうすればいいのかねぇ。
商工会議所等の経営サポート? リスキリング等による自助努力の支援? M&Aによる集約化推進? どれも簡単ではないが政府は何か柱になる中小企業対策が要るのではないかと思う。
でなければいつまで経っても今年のようなバラマキ愚策が必要になる。
政府はもっと本質的な中小企業対策に本腰を入れるべきだ。
定額減税なんて施策は歓心は買うかもしれないが効果は長続きしない。