先ほど首相が国会で施政方針演説を行っていた。
今回の方針演説のトピックは能登地震復興対策といわゆる政治とカネ問題だ。
冒頭この2つに触れ後者についてはお詫びの言葉も準備していた。
ただそれ以外についてはいつもの調子で「あれもこれも」とびっくりするような手柄話、大袈裟な覚悟と決意が満載である。
もう2年4か月も首相をやっているのだから成果がほどほどに積みあがっていそうなものだが「異次元の少子化対策」も待ったなしの「拉致問題」も取り組み姿勢を声高に繰り返すだけである。
あの「経済、経済、経済、問題」だって株価こそ上昇しているが国民所得つまり賃上げは実質ベースでまだ前年割れなのである。
一番気になるのは「国民の信頼なくして政治の安定はない」というお決まりのフレーズである。
首相は普段の国会の論戦で国民の信頼を得ているとお考えだろうか。
疑惑の安倍派国会議員には何度も説明責任を要求しているが自身の派閥の会計処理問題については「事務的ミスの積み重ね」の一言で済ましてしまう。
いささか旧聞だが親族の首相公邸忘年会使用については「あれは公邸内の私的スペースで行ったもの」とスルーしてしまう。
安倍元首相の国葬実施については世間の賛否は真っ二つだったが首相は「憲政史上最長の政権維持」だけを評価しその中身つまり功罪については最後まで耳を傾けなかった。
本当に「信頼」が重要とお考えなら日頃の言動を1から振り返ってみたら如何だろう?
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