歴程日誌 ー創造的無と統合的経験ー

Process Diary
Creative Nothingness & Integrative Experience

福音歳時記 西坂の丘で殉教した聖パウロ三木

2025-01-19 | 福音歳時記

福音歳時記 西坂の丘で殉教した聖パウロ三木

 迫害を加へし者の救済を祈る侍(さむらい)主の十字架に


1597年2月5日に長崎西坂の丘で処刑された二十六人のひとりパウロ三木の言葉がフロイスによって記録されている。

 処刑されたキリシタンの罪状書きには、「これらの者はルソンから来た者で、禁制の教えを説いた者である」と記されていた。パウロ三木は処刑のときに、かれが侍として仕えていたイエスに倣い、十字架の上から次のように語った。

 「私はルソン人ではなく、れっきとした日本人で、イエズス会の修道士です。私は何の罪も犯してはいませんが、ただ主イエス・キリストの教えを説いたために殺されるのです。私はこのような理由で死ぬことを、主がわたしに与えた大きな恵みであると思っています。 今この時にあたって、私はあなたがたを欺こうとはしていないことを信じていただきたいのです。私の願いは皆さんがキリシタンとなって救われることです。私は自分の処刑を命じた人と処刑に関わったすべての人を赦します」(「日本二十六聖人殉教記」
(ルイス・フロイス 著、結城了悟 訳)より

1597年2月5日、三木パウロ33歳のとき、十字架上からの信仰の証しであった。

下の絵は長谷川路可の描いたフレスコ画 「St Paul M.I.K.I


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