25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

神様・妖怪

2017年06月08日 | 日記

 二次元の女性、つまり漫画の女性に焦がれる女性がおり、三次元のAKBのような普通の女子のようでいて、歌や踊りもするという女子に憧れ、熱狂的なファンになる男もいる。

 脳の中は覗けないが、脳で起こることはその人にとっては現実である。個々それぞれの脳は違うからこの社会は複雑だとも言えるし、面白いとも言える。

 土曜日。岡山と東京から相談事があるということで、二人の女性がやってきた。

 一人は臨床心理士であった。日本の神様を全部知っているという。もう一人は(これはぼくの知人であり、電話の主である)妖怪の全部知っているという。妖怪の姿が脳にイメージできるのだが、イメージを述べるので、それを絵にしてもらえる人はいないものか。神様と妖怪の妄想会話を会話文で記述できる人はいないものか。

 食べ物のカード、色のカード、神様のカード、妖怪のカードを作り、そのそれぞれのカードを引くと、それは「〇〇〇〇を意味する」ような別小冊子があって、とそんな風である。詳細は省くとして、話を聴くぼくの方は、おもしろくて、頭をカチ割って覗きたい感じであった。

 彼女たちの中に神様や妖怪がいるのだから現実にいるのだろう。他の人には見えないが見えるのだろう。

 それは眠れないときに睡眠薬を思い浮かべたり、嫌な奴の顔を思い浮かべたり、ペットのことしか思い浮かべなかったり、花に夢中になっているとき、花が脳を占めてしまうのと同じことなのだろう。役小角が憑いているとも言っていた。

 怪しい宗教でもなければ、怪しい物売りをしようというものでもない。パワースポット(あるのかどうか知らないが)を楽しむように、彼女らは神様、妖怪で楽しんでいる、とぼくは観た。

「妖怪は誤解されているところがあって、良い妖怪もいるんですよ」

「妖怪神社でも作ったら」というと、米子にすでに妖怪神社があるらしい。あの水木しげるのあの米子である。

 「妄想事業計画」なるものを見せてもらった。僕は出版物の世界とか、どんな組織にしたらよいのか、と訊かれるとそれに答えるだけで、たいへんありがたがられた。

 お礼に「素麺」と「猿田彦コーヒーと太陽のようなオレンジ色富士山とピンク色の桜の図柄が内にも外にも描かれたマグカップ」をいただいた。

 僕の脳だって、今はメダカという生き物が泳いでいる。今日はクチナシの花が開花したので、その像が焼き付いている。妄想の世界は内にとどまっているうちはいい。これが社会の法律を犯すことになると厄介である。

 彼女らは嬉々としていて、エンターテーメントとして知識と妄想を昇華させ、商品にしたいようだった。あくまで人のために役立つ、と信じて。

 ひょんな面白い体験をした土曜日の午後だった。

 


草刈りをする、金魚をもらう

2017年06月08日 | 日記

 自宅の庭草刈りをした。木蓮と金木犀と衛星放送を邪魔する裏の木の枝はシルバーセンターも方を刈って払ってもらった。全部切り取るにはクレーン車がいるということだった。

 曽根のほうは自分で草刈りと思っていたが、シルバーセンターに頼むことにしようと申しでたら、予約でいっぱいで、7月7日までにというぼくの希望にそえないようだったが、そこをなんとか、草刈りだけでも、ゴミは裏庭にまとめてくれれば自分でちょっとずつ焼くから、なんとか押し込んでもらえまいかと懇願した。なんとか調整してみます、ということで、期待している。

 草は雨期にまた伸びるのであるが、それはちょこまかと自分でやろう。

 三宅のご主人からリュウキンを5匹もらった。コメットより、リュウキンのほうが優雅で可愛らしい。コメットは荒いわりに神経質だ。メダカの赤ちゃんが11匹孵化したので、毎日いていると、どうも数が少ない。もらった成年メダカも51匹いるはずなのに、35匹くらいしか数えられない。減っているような気がする。鳥か、猫か、別のものか、編みかごをでぃているのだがときどき忘れて外出するときがある。

 庭には樹木、草花が多くなってきた分、鳥の数も多くなった。ウグイスがひたすら鳴いている。

  カラスがくると、指を指してにらむようにしている。これは効果がある。

 もらったリュウキンは家の中で飼おうと、きょうは金魚鉢を買う。あと酸素のでる石だ。

 草刈りでたっぷり汗をかいたので、ソフトクリームを食べた。季節は夏に向かっている。多くの人達がくる。

 


休み方改革

2017年06月08日 | 社会・経済・政治

 昨日のうちに梅雨入りと宣言しておかないとしばらく天気がよいので、宣言がずれてぢまうと、気象予報士が言っていた。紫陽花も咲いてきたことだし、梅雨時期の過ごし方があるというもので、じかもこの日本は季節感も重要なのだろう。

 佐川急便の正社員、ファーストリテイリング(ユニクロ)は週休3日制を導入するという。週休3日制はいいのだが、子供をもつ親は子供の学校のため遠出はできない。

 いっそ日本にも、一ケ月の休暇がとれるようにしたらどうなのだろう。フランスはやっているのだから、制度とし無理はないということだろう。アメリカ人はよく働くし、日本人もよく働くので、このテーマは上がってこない。

 現在の社会生活はシャリング経済の予兆がみえる。家のシェアリングに始まり、車のシェアリングがでてきたと思ったら自転車までシャアリングする。デンマークだったかスウェーデンだったか、労働のシャアリングが行われている。

 すでに、一部の会社や社員はマルクスが予想したような社会になりつつある。改札での切符切りや電話番号案内の仕事がロボット化したように、どの産業においてもロボット化、経理や情報のやり取りがロボット化されるのだろう。

 サービス産業でもこのロボット化は急速に進むことだろう。製造業ではロボットを作るロボットが現れ、農村の田んぼでは耕作から、苗の植え付け、刈り取りまで全部することだろう。

 耕作地の狭い日本は広い耕作地をもつ国にロボットを提供して、その代わりに作物をもらう。このような贈与経済も始まってくることだろう。

 財産が一兆円ある人とその日暮らしていけるお金がほどほどにあって、将来への蓄えも適度にある、という人との幸福の差はいかほどのものか。人間が緊張もし弛緩もして神経をうまく使えて、やることがあって、楽しくやれる上限のお金もこの頃はわかってきているように思える。

 一ケ月休みをとったって、どうということはないように思える。現に、週休2日で、祭日が休み、盆と正月休みに有給休暇を足してぢまえば一ケ月の休みはとれるはずだ。

 佐伯啓思がこのごろよく言う「縮小社会」に休み方改革も入れればいいと思う。