エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

岩室観音堂の信仰の在処

2010年06月11日 | 日記
吉見百穴の手前に岩室観音堂がたたずんでいる。



千社札がペタペタといった具合である。
なんだか古さが伝わってくる。

最近の寺社仏閣は「千社札お断り!」の看板が立っていて、古い札は綺麗に剥がされている。

千社札に込められた庶民の思いから言えば、貼ったって良いようなものである。



おそらく、きちんと祀られていたに違いないのだけれど、変に揃えて無意味な場所に置かれている印象である。

こうした場所は、通常結界で守られている。
この野仏は、はじかれてしまったのだろうか。



石段を昇り、観音堂の向こうにはこうした風景が待っていた。
両サイドの青い葉は「イワタバコ」である。



岩肌や他の樹木に着生する。
花は花弁の合着する合弁花で、5裂するのである。

こんどは花の時期に来て、皆さんに紹介したいものだ。

この観音堂は、二階に昇ることが出来るのである。



ここも千社札の洪水である。

しかしながら見どころは、古い絵馬の額である。



こうした絵馬に込められた熱い願いは何だったのだろうか。



これなどは、奉納に集落単位で参加している。
熱い願いがにじんでくるのである。



誰が積んだのであろうか。
小石が積まれている。

一つひとつの小石に、願望が詰まっている。



地蔵の横には穴が穿たれ、石仏が並んでいた。

この場所は、熱くかつ寒い空気に満たされている。





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                     荒野人