エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

六義園のタイサンボク

2010年06月26日 | 日記
泰山木である。



駒込から、ゆっくり徒歩10分で六義園の正門に行きつく。
いまこの公園では「タイサンボク」が満開であって、くちなしのような甘い香りを放っているのである。

因みに入園料は一人300円である。



見て分かるように、ホオノキに似た大きな白い花をつける。
モクレン科であって、確かに花が上を向いている。



この花言葉は「壮厳」である。
「前途洋々」「威厳」も花言葉である。

その大きさに見合った花言葉である。



タイサンボクはアメリカ合衆国南部を象徴する花木とされ、ミシシッピ州とルイジアナ州の州花に指定されている。

大陸の花なのである。





にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へにほんブログ村
                     荒野人

六義園の緑立つ

2010年06月26日 | 日記
六義園・・・将軍側用人・柳沢吉保の下屋敷である。
六代将軍・徳川綱吉も数度訪れたと言われる庭園である。

綱吉は「生類憐みの令」を発した犬公方である。



この庭園は深い緑と豊かな水が湛えられている。
野生の水鳥も訪なう。



公園を巡り、園内の水路のせせらぎに耳を澄ますのである。



見上げれば、モミジの葉が重なって深い緑を演出する。



葉の向こうから午後の陽射しが降り注ぐ。
この葉は桜である。



一寸した空気の流れが、水面を揺する。
きらきらと水が騒ぐ。

泡立つのである。

この水面を渡る風を体中に浴びつつ、鮮やかで重層的な緑を愛でて、お抹茶をいただいた。



この日、あまりの暑さに邪道であるのかもしれないけれど冷たい抹茶を頂いたのである。
これが美味かった。

お菓子は、紫陽花をモチーフとした練り切りである。
黒文字の楊枝で練り切りを切り分けて口に運んだ。

適当な甘さが、疲れた体に沁み入っていく。



丈の高い紫陽花を下から見上げる。
柔らかな陽射しが瞳孔に入ってくる。
静かに静かに・・・そっと瞳孔を染めるのである。



柳沢吉保も舟遊びをしたのであろうか。
一艘の小船がもやってある。



ひっそりと「半化粧」があった。






にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へにほんブログ村
                     荒野人