東京から脱出して山に分け入ると、山アジサイに出会えるのである。
もっとも、そこまでしなくても豊島園のアジサイ園には有数の山アジサイが植えられている。
ヤマアジサイは別名サワアジサイといい、内陸の湿度のある山林に自生する小型で葉に光沢のないアジサイである。
紫陽花の花言葉は「移り気」「元気な女性」「高慢」であるけれど、山アジサイには当てはまらない。
この山アジサイのたたずまいは、むしろ「清楚」「ひそやか」「たおやか」「生命力」が適当ではないかと思うのである。
小さくて、可愛くて、ほほえましい。
抱きしめてしまいたいほどの可憐さがあるのである。
ヴェールの向こうから山アジサイはぼくたちの生きざまを見ているのかもしれない。
だからこそ手折(たお)ってはいけない。
山アジサイこそ「花泥棒」に大きな罪があるのだ。
一部の理も無い。
最も一般的に植えられている球状のアジサイはセイヨウアジサイであり、日本原産のガクアジサイ(Hydrangea macrophylla)を改良した品種である。
この山アジサイこそ原種である。
歴史的には、鎖国時代に日本に渡来し、オランダ人と偽って出島に滞在し医療と博物学的研究に従事したドイツ人医師にして博物学者シーボルトは、オランダに帰還してから植物学者のツッカリニと共著で『日本植物誌』を著した際にアジサイ属14種を新種記載している。
こうして山アジサイを見ていると、確かに葉に光沢が無い。
葉に光沢が無い分、額が鮮やかに沁みこんでくるのである。
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荒野人
もっとも、そこまでしなくても豊島園のアジサイ園には有数の山アジサイが植えられている。
ヤマアジサイは別名サワアジサイといい、内陸の湿度のある山林に自生する小型で葉に光沢のないアジサイである。
紫陽花の花言葉は「移り気」「元気な女性」「高慢」であるけれど、山アジサイには当てはまらない。
この山アジサイのたたずまいは、むしろ「清楚」「ひそやか」「たおやか」「生命力」が適当ではないかと思うのである。
小さくて、可愛くて、ほほえましい。
抱きしめてしまいたいほどの可憐さがあるのである。
ヴェールの向こうから山アジサイはぼくたちの生きざまを見ているのかもしれない。
だからこそ手折(たお)ってはいけない。
山アジサイこそ「花泥棒」に大きな罪があるのだ。
一部の理も無い。
最も一般的に植えられている球状のアジサイはセイヨウアジサイであり、日本原産のガクアジサイ(Hydrangea macrophylla)を改良した品種である。
この山アジサイこそ原種である。
歴史的には、鎖国時代に日本に渡来し、オランダ人と偽って出島に滞在し医療と博物学的研究に従事したドイツ人医師にして博物学者シーボルトは、オランダに帰還してから植物学者のツッカリニと共著で『日本植物誌』を著した際にアジサイ属14種を新種記載している。
こうして山アジサイを見ていると、確かに葉に光沢が無い。
葉に光沢が無い分、額が鮮やかに沁みこんでくるのである。
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