あなたには薫風に頬を嬲(なぶ)られた記憶がありますか。
新緑や万緑や、紅葉した葉、さらには笹の葉の間をくぐりぬけて吹いてくる・・・あの風です。
その時には、風が香るように過ぎ去っていくのです。
風香る
風が過ぎ去っていくときに残す
甘やかに薫る気配
は
洗浄された
清新にして新鮮な地球の吐息である
風は薫り
人はたたずむ
風は甘く囁く
人はその囁きに身を委ねる
雨の匂いや
雪の匂いや
風の匂いや
花の匂いや
暗闇の匂いや
森の匂いや
人の匂いや
畏怖する生き物の匂いや
森羅万象の匂い
を
風は運ぶのだ
人はただ
風の香りに
酔いしれ
薫陶され
癒されるにすぎない
癒しに気づく時
風は
ありのままに
吹きわたる
それだけの営みにすぎない
のだ
と知れ
上野のお山、東照宮の灯篭のシルエットである。
にほんブログ村
荒野人
新緑や万緑や、紅葉した葉、さらには笹の葉の間をくぐりぬけて吹いてくる・・・あの風です。
その時には、風が香るように過ぎ去っていくのです。
風香る
風が過ぎ去っていくときに残す
甘やかに薫る気配
は
洗浄された
清新にして新鮮な地球の吐息である
風は薫り
人はたたずむ
風は甘く囁く
人はその囁きに身を委ねる
雨の匂いや
雪の匂いや
風の匂いや
花の匂いや
暗闇の匂いや
森の匂いや
人の匂いや
畏怖する生き物の匂いや
森羅万象の匂い
を
風は運ぶのだ
人はただ
風の香りに
酔いしれ
薫陶され
癒されるにすぎない
癒しに気づく時
風は
ありのままに
吹きわたる
それだけの営みにすぎない
のだ
と知れ
上野のお山、東照宮の灯篭のシルエットである。
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