エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

秋の深化

2011年11月06日 | 日記
11月に入った。
この8日には立冬である。

既に、雪婆(ゆきばんば)が舞っている。
冬近しなのである。



ぼくはこのベンチで沈思黙考する。
時空は、思索の時に近づいているのである。



先には、黄葉の真っ盛りが見える。
人はそれぞれ徒歩で、あるいは自転車でそこに向かう。



ワタリの鴨は徐々に数を増やしている。



黄葉に陽が射すと、キラキラとして昼のイルミネーションのようでもある。



ベンチの上はこのような巨木である。




    花梨生る一果の重さ君に似て        野 人




銀杏の黄葉である。



欅の黄葉である。
深化している秋である。

突き抜けると冬である。
今頃の季語で好きなのは「冬隣」である。


    静寂は彼我の距離なり冬隣         野 人




茶の花が咲いていた。
椿の様に、花が落ちる。
山茶花は花弁が落ちるのだけれど、茶の花は花が落ちるのである。

それぞれの生き様であり、死に様である。
諸行無常が自然の営みであると、いまにして思う。

やはり悔いの多い人生を紡いできたのであろうか・・・。

上の二つの俳句は、昨日二度目の参加となった句会で、主宰から評価いただいた句である。
俳句でも吟じて、人生を省みることとしたいものである。





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 荒野人