エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

越辺川の白鳥

2011年11月19日 | 日記
おっぺ川にコハクチョウが舞い戻って来ている。
ありがとう!
戻ってくれて、と言いたいのである。

これから、概ね3月頃までここで越冬の月日を送るのである。



11月18日現在、ぼくが現認できたのは14羽である。
3人で見学に来ていた方たちの一人は15羽だという。

いずれにしても、この程度の羽数であるのは間違いない。
前にレポートしたけれど、土堤の工事が行われている。

これでは、舞い降りないコハクチョウもいるのではないか・・・。



ぼくは午後に出かけたのだけれど、重機もあることからかなりの騒音だと推測できる。
これでは、コハクチョウが安心して冬を越せないではないか。

渡ってくる前に工事を終わらせる工期設定が出来なかったのか!





この二つの看板が「おためごかし」に感じられるではないか。
見学者にそこまで求めるのなら、工事を直ちに中止すべきではないか。

これからもっともっとコハクチョウが渡ってくるのである。
環境をまもるのは行政の役割ではないのか!!



お役所仕事の最たるものである。
これは酷い!

去年、やはりこの先で工事をした結果、コハクチョウの数が減っていると地元の方が言うのである。



ハクチョウの来る川。
越辺川である。



白鷺も来ている。
見ていると、泥鰌が飛び跳ねている。
泥鰌を始め、小魚の多いのが感じられる。



環境さえ守ってあげれば、これからもより多くのコハクチョウは飛来する環境にある事は事実である。
餌は多いのだと思う。



越辺川と書いて「おっぺがわ」と読ませる。
いかにもアイヌの言葉のようで、不思議に思っていたのである。



この言葉はアイヌ語」から出ているという説がある。
「お」は「持つ」という意味で「豊か」とか「たくさん」という意味も持っている。
「ぺ」は「川」を意味する。
これからすると「豊かな川」というのが越辺川の本来の意味だと言うのである。。



もうひとつの説はハングル語説だ。
古代朝鮮語では「おっぺ」は「布」を意味しており「布のような川」になる。
近くの高麗は・・・彼岸花で夙に有名な巾着田のある地域だけれど、まさに朝鮮の人々が移り住んだ土地として知られているのである。
現に高麗神社もあって、渡来した高麗の王族を祀っているのである。



2004年に数羽が飛来して以来、2006年には100羽を越した。
このように、冬を過ごすコハクチョウが 増え続けており町のシンボルとなりつつあるのである。
町当局もそう言っているのに・・・何故工事をするのだろうか??????

だからこそ環境を守ってあげる必要があるのではないか。



静かに静かに・・・そっとしておいてあげたい、と思うのはぼくだけでは無い筈だ。



川島町赤尾の越辺川と飯盛川の合流付近である。





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