エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

蒲公英

2013年04月07日 | ポエム
タンポポである。
いまや、外来の西洋タンポポに隅っこに追いやられている在来種・・・関東蒲公英が咲いている。



けれど、最早「青息吐息」の棲息である。
関東蒲公英の自生地は年々少なくなっている。

ここ「光が丘公園」の自生地も柵で囲って保護しているけれど、それでは無力であると言わざるを得ないのである。
やはり、年々花の数が減少しつつある。



これで、都区部では最大の自生地だと云うのだ。



看板が寂しく立っている。

西洋タンポポは勢力を拡大している。
ほんの小さな空き地でさえ、この有様である。



在来種と外来種の見分け方を紹介する。



在来種の額は、表面の部位が下を向く。







「蒲公英の少しはじける川辺かな」







在来種は、下を向かないのである。
もし、こうした蒲公英を見つけたらジッと見つめてあげて欲しい。
蒲公英が喜ぶだろうと思うのである。
そう・・・生きる力、州を残す意欲を与えてやってほしいのだ。

ぼくたちにだって、そうした喜びが必要なのである。



        荒 野人