エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

八重桜

2013年04月09日 | ポエム
新緑の候と八重桜は重なって人里に下りてくる。



見上げれば新緑が目に沁みる。
なんという鮮やかな緑と空。



足下には彩りのある気配が充満する。
心踊る4月である。







「コサージュの樹上に咲ける八重桜」







白い八重桜の佇まいは、清楚である。
八重桜の雰囲気は、ぼってりした印象だが一つ一つの花は清楚である。



八重桜は「桜茶」になる。
満開になる前の花を摘んで塩漬けにするのである。

祝い事には欠かせない飲み物である。
祝儀に良く似合うのである。
その華美、少し塩辛いけれど味わうほど桜の匂いが鼻に抜ける。



白い八重でも蕾は赤い。
ウエディングに似合う花だと思う。

コサージュにして、そのまま保存したい。
そんな風に思えるのである。



         荒 野人