エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

花筏

2013年04月16日 | ポエム
今日の花筏は花卉である。



この花筏では無いのである。
この花筏は、桜の花びらが川などの水の流れに落ちて「イカダ」のように流れ下る様を言う。
この景色も風情がある。



今日の花筏である。







「花いかだ葉の上一輪とてもなく」







花言葉は「移り気」とある。



花が実生になる頃は、季節は晩夏から初秋にかけてである。
このように、黒く丸い実を葉の上に載せる。
決して移り気ではないのである。



艶のある小さな丸い玉である。
この場合、「丸い」は「まろい」と読んで欲しい。
カラタチの金の玉が「まろい」のと同じ感覚である。







「一葉のしとねにまろぶ花いかだ」







お目にかかるのは、かなり困難である。
かつては、山を歩いていると必ずお目にかかった。

花が地味だから、気づかないのかも知れない。
そうだとするなら・・・寂しい。



      荒 野人