エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

二輪草

2013年04月21日 | ポエム
二輪草・・・東京では板橋区の植物園に咲く。
近在では埼玉の川口市に咲くのである。



静かに咲く。
花の盛りを感じさせないままに散ってしまう。



その秘めやかさが良い。



白く、誠実に咲くのである。
三葉の間から、二本の茎が伸びる。
一本の茎にそれぞれ、一輪の花を咲かせるのである。
それで二輪草だ。



帳尻のあわせ方が上手い。
決して一輪にはならないし、三輪にはならない。
言い替えれば、咲き方をわきまえているのである。







「三葉から二つの花の二輪草」






花言葉は「愛らしい」「予断」「友情」「協力」「仲良し」である。
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草であって、春の山を代表する花の一つだ。

因みに東京都板橋区の花であって、板橋区のユルキャラ「りんりんちゃん」は二輪草の妖精、という設定である。



もう花の見頃は終わってしまった。
来年、板橋区立植物園と川口市で見る事が出来る。

確かに、妖精のような花である。



      荒 野人