エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

省線の・・・

2014年02月01日 | ポエム
かつて、鉄路が殆ど国鉄だった時代。
運輸省の管理下にあったから「省の線路・・・省線」といったのだ。
しかしながら、この省線という言い方は、ローカル線もしくはほんのちょい乗りに便利な線路と言った意味合いで言われる事が多かった。



主要幹線は、どうも省線と言ってしまってはいけない感じがある。

その伝でいけば、山手線は省線である。
今では私語となってしまったけれど、この表現には懐かしさと温かな思い出ばかりが残っているのだ。

ノスタルジックな思い出は、瞬時に人を思い出の中に惹き込む。
車社会になって久しい。
だがしかし、ブルートレインなどと言い方を変えているけれど「寝台列車」と言った方が懐かしい。
夜行列車、或は長距離列車などといった言い方の方がしつくり来るのはぼくだけだろうか?







「風変わる身体の記憶春遠し」







昭和も遠くなりにけり・・・なのだ。
ぼくもまた山手線にのって、小さな小さな旅を楽しんだ。

降る雪や明治は遠くなりにけり
    1931年作。第一句集「長子」所収

草田男がそう詠んだ冬。
因みに「や」「けり」と一句に二つの切れが使われている。
切れは一句に一つが原則だけれど、この場合は句を生かしていて余韻が深まるのである。



ペルーの物産を売る店に出かけたのであった。
何を買ったのかって?



酒とインカ・コーラである。



インカコーラである。
ぼくの大好物だ。
炭酸は淡々としているけれど、れっきとした炭酸の清涼飲料水である。



ペルーを代表する酒「ピスコ」である。
原材料は葡萄・・・だからペルーのブランディー。
炭酸で割って「ピスコ・サワー」が最高に美味い。
ペルーの檸檬を絞り入れて頂くのである。



ペルーの酒らしく、ラベルにはマチュピチュの映像である。
うん、雰囲気がある。




         荒 野人