エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

謝罪する!

2014年02月05日 | ポエム
驚いた。
あの、交響曲HIROSIMAの作曲家「佐村河内守」氏に関してである。

作品は別人の作曲したものだと言う事である。
特集番組を組んだNHKも謝罪のコメントを出した。

感動しただけに、残念である。
フィギュア・スケートの高橋氏の使用する音楽も又、佐村河内氏の作曲では無かったと言う事である。
ソチの現地に入った、高橋氏の思いはいかばかりであろうか。

ゴースト・ライターに自身のイメージを伝えて作曲してもらった、ということらしいのだけれど、それが許される訳もない。
NHKの報道を信じてしまったぼくの愚かさを反省する。

感動的な作品だった。
とだけ言っておこう。

とまれ迂闊にも皆さんにこの曲と、佐村河内氏を宣伝した事に、深い反省と同時に心から謝罪を表したい。


                     荒 野人


モーツァルト 弦楽五重奏曲 第4番 K. 516

2014年02月05日 | ポエム
モーツアルトは神である。
時代感性の先取性を体現するのは、マーラーである。
人の琴線に触れるメロディーを五線紙に書き留める天性は、シューマンの愛である。

ぼくの知り合いに、Kの頭文字の方がおられる。
モーツアルトの楽曲を整理したケッヘルのKである。



モーツァルト 弦楽五重奏曲 第4番 K. 516 / Mozart String Quintet No. 4, 1. mov




膨大なデータを前にして、ケッヘルは何を考えたのであろうか。
「やるっきゃ無い!」と決意を固めたのだろうか。
そうだとしたら面白い。

Kさんは、もっと楽しい。
触れると毀れる感性の持ち主である。
豊かな想像力と、しなやかに揺れる心をお持ちだ。
五感が震え、五感に身を委ねる事も厭わないと見た。
見えないものを見、聞こえない音に耳を傾ける。
詩人である。

高みの枝に乗って、身を震わす小鳥のように・・・。
鶸のように毀れやすい身体を震わすのである。



昨日は一日、寒さに怯えたのであった。
午後からの一時、雪が激しく舞った。

ところで、Kさんは1月19日にK516をアップされている。
この曲は、Kさんの支えともなっているのだと言う。







「夢まろび雪ふりしきる瓶の中」







Kさんの頬を滂沱として流れる涙は、甘いのだろうか?
それとも,苦いのだろうか?
知る由もない・・・それが寂しい。



雪は、溶けるために積る。
そういっては、雪国の方に失礼だろう。

だがしかし、雪は人を苦しめるために積るのだとは思いたくないのだ。




        荒 野人