エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

麗日そして雪

2014年02月08日 | ポエム
2月8日、なんという麗かな一日であった事だろう。
麗日は,春の季語である。







「麗日やブラインド下ろす午後3時」







とでも言おうか、日差しは暖かくけれど風は冷ややかであった。
春に冷や水をかけたかのような一日であった。

こんな日は、心も沈む。
写生の難しさに呻吟する日々が続くのである。
時としてパトスに溢れ、時として隙間風の冷ややかさに呆然とする。

心の平安は、得られない。
修行不足の所以である。



主宰も、またぼくたちの句会をご指導いただいている城所先生も、この壁を突破してこられた。
なんたる力であろうか。

願わくば、我にもその力を与えたまえ。
ぼくは運命の力を信じる。





佐藤しのぶ - 「運命の力」 から 「神よ、平和を与えたまえ」




いまぼくは心の平安がほしい。
ざわつく湖面が、ぼくの内部で泡立っている。

今日は大雪である。
降っているのは「小糠のような雪」。
このまま降り籠められてしまうのだろうか。
そうだとしたら、虚しい。



      荒 野人