エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

白梅の潔さ!

2014年02月19日 | ポエム
どか雪だとも云う。
確かに、どか雪だけれど、ぼくには初の大雪である。
大雪で良い。

昨日もそうだけれど、今日もまだ我が故郷は陸の孤島だ。
妹に電話したのだlけれど、食料不足だそうだ。
たまたま、近くにスーパーがあって昨日買い出しに行けたとの事。
少しだけ安心している。

人は不意の出来事に弱い。
文明が、予期しない事柄に対応出来ないのと同じである。
不思議に「同類項」なんていう単語が頭に浮かんだ。
人も、獣も同類項。



その中に在って、梅が着実に咲き始めている。
ここで言う梅は、地植えの梅である。
緑雨さんは、落椿で碧悟道の句を想起した。



ぼくはこの時期、梅を見るとやはり俗曲である。
  梅は咲いたか  桜はまだかいな
である。
因に、椿だと奥飛騨慕情である。

この俗人的感性こそ、愛すべき輪が本質である。
けれども、なかなかその本質を裸に出来ない。
格好つけてしまう。
この場合、ぼくはやはり凡人である。







「梅の咲く蕾の赤や花白し」







その、めくるめく感性の変転が好きである。
矯正する必要もあるのだけれど、句作りに違和感が無い。
困ったチャンである。

椿散る春なのに、ぼくの視線は今現在「梅」である。
その場合、視界は良好である。
天気は晴朗。
波穏やかである。



従って、Z旗は掲げない。
まだ、起死回生の一戦には時間がありそうなのだ。

それにしても、梅の花は青空が良く似合う。



         荒 野人