エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

シベリウス「フィンランディア」

2014年02月07日 | ポエム
ぼくが音楽に目覚めたのは、この曲からだったかもしれない。
合唱入りのフィンランディアが、とりわけ感動が深い。

この曲の事前知識の無いまま聴いた。
フィンランディア聴いた後、感想文を求められた。

この夜、ぼくは一睡も出来なかった。
それほど興奮したのだった。
合唱に入る前の静寂が身に沁みたのである。







「カリオンの流る彫像雪激し」







この日から、ぼくはレコードを買い求めるようになった。
音楽の先生が誰だったか、記憶は無い。
記憶は無いけれど、先生のイマージュが脳裏に湧いて来た。
音大を卒業してすぐ教職に就いた先生だった。





シベリウス「フィンランディア」合唱入り




シベリウスの記憶は、いまもぼくのものである。
余人に理解されないかもしれないけれど、それで良い。

心が激しく揺すぶられる交響詩である。



       荒 野人