エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

オオイヌノフグリ

2014年02月16日 | ポエム
コバルト・ブルーの小さな花である。
可愛らしくも健気な花である。



長い土手の、一カ所にだけ密やかに咲いていたのだ。
愛い花だ!
そう思いつつ、花の名前に思いを馳せた。

こんなに可愛い花なのに「フグリ」とは・・・。
あまりではないか!
植物学者に、あるいは命名者に注文の一つもつけてみたいものだ。







「コバルトのオオイヌノフグリ光跳ね」







フグリとは似ても似つかないではないか、と!
命名者は、どう答えるだろうか。
植物学者はどう答えるだろうか。

聞いてみたいものである。
もっとも、無責任に言いたい放題できるのは「いい気な」ものだと思う。



花言葉は「信頼」「神聖」「清らか」「忠実」。
まれに白い花をつけることがある。
花弁は4枚。
ただしそれぞれ大きさが少し異なるので花は左右対称である。

花の寿命は1日だ。



堤に咲いて春を教えてくれたのに、東京の二月。
実は雪が多いのです。



       荒 野人