エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

藪椿

2014年02月22日 | ポエム
形容詞として「雪椿」と読むのは良いけれど、実は藪椿と雪椿は似て非なるものである。
もちろん椿科である事は論を俟たない。



今日は、藪椿である。



藪椿の花言葉は・・・。
「贅沢」「おしゃれ」「至上の愛らしさ」「謙遜の美徳」
である。
例えば、形容して言えば「雪に椿」は素敵である。




「落ざまに水こぼしけり花椿」
         松尾芭蕉

「赤い椿白い椿と落ちにけり」
        河東碧梧桐

「一水の迅きに落つる椿かな」
         日野草城


名句の多い藪椿である。



椿に名前の由来であるけれど、次のような諸説がある。

光沢がある”意の古語「艶葉木(つやはき)」から。
  (葉は濃い緑色で光沢でピカピカ)
葉に厚みがある意味の「厚葉木」から。
強い葉っぱの木の意味の「強葉木」から。
落ちた花が刀の鍔(つば)に似ており「鍔木(つばき)」の名から。







「やぶつばき白き画布へと向かいけり」







見事な立ち姿である。
このところ、日が落ちると以上に寒い。
かの大雪以降、関東は冷蔵庫になってしまっている。

寒い訳である。




         荒 野人