エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

落合川の芒

2014年10月04日 | ポエム
落合川の芒を探した。
もっとも探すまでも無い。



どこでも穂を揺らしている。
銀色の憎い奴である。



嫋(たおやか)に、風情を醸し出すのである。
その風情は、秋の「色無き風」である。







「水面すら鏡に使い芒の穂」







落合川の四季は、鮮明である。
この川には「梅花藻(ばいかも)」の白いコケティッシュな花が水中で揺れる。

けれども、クレソンが蔓延(はびこ)り藻を駆逐する。
結果として、花が消えていく。



行政サイドが、川の底さらえをして川を守ろうとするのだが自然の繁殖力は根強い。
おっつかないのが現状である。

けれど、努力しなければ益々川が死んでいく。
闘いも続かない。



           荒 野人