エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

台風の後

2014年10月07日 | ポエム
今回に限っては、台風一過で鮮やかな空が広がった。



この前の台風では一過とは言えず、はっきりしなかった。
けれども、歓迎出来ない事柄も続いている。

空は鮮やかだったけれど、哀しさが募るのである。







「台風に載せ忘れたい辛きこと」







青さが目に沁みる。
その青さは、蒼、藍、あお。



空は知らぬ気である。
辛い事も、楽しい事も全てを空に放擲してしまいたい・・・。



紫式部の実も、零れ落ちていて哀しい。
だがしかし、その風情こそが自然の営みであって季節の進行に欠かせないのだ。
欠かせないのだとしたら、受容する事が人の責務である。

この台風でまた多くの人命が奪われた。
御嶽山の噴火といい、今回の台風といい哀しき事が多すぎる。

どこかで救いを祈る・・・声がする。
そうだとしたら、この気分は晴れるに違いない。



      荒 野人