エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

色づく街

2014年10月13日 | ポエム
街は色づき、風はいよいよ色を失い・・・そして秋。



花水木の色彩は、いや増すばかりである。
赤く小さな実生は、陽を跳ね返しつつ秋を満喫しているのだ。

触れれば、火傷を負いそうなほど太陽の光を溜めこんでいると見える。



花水木の葉脈は、紅葉が進むほど鮮明となってくる。
それは嬉しい。
なんだか、老いた目がはっきりしてくると感じるからである。



過日に紹介したいつもの散歩道のショットである。







「秋天の徒(いたずら)なまま広がれる」







秋が深まってくる。
もうすぐ、東京にも紅葉前線が押し寄せてくる。



箒草の茎が赤く変色してきた。
間もなく、燃えるような赤い衣を身に纏う。

あたかも、そこで焚き火を囲むかのようである。
美しい秋の高まりが待ち遠しい。




      荒 野人