エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

昨日の雲

2014年10月08日 | ポエム
誠におどろおどろした、しかし変化に富んだ雲が遊弋した。
ぼくは、思わずカメラを手に出かけたのであった。

楽しいけれど、少し不安もあった。
いきなり雨が来るのではないか・・・という心配であった。



風神や雷神が、この雲に乗っていても決して可笑しくない。
そんな雲たちである。

且つ、陰影に富んだ雲たちである。







「邪まな気配を隠し秋の雲」







変なおじいさんが、カメラを空に向けている。
可笑しな感じである。



その可笑しな感じこそが、俳味溢れる写真をゲットできる「こつ」である。
恥ずかしがらずにカメラを構える。

家で、修正しなくて済むように感じたままの構図を切り取る。
それが、俳句写真の要諦である。



夕方、茜色の空があった。



昨夜の空は、雲で覆われていた。
今日は、皆既月食である。



天気予報では、雲が広がると云う。
月食を激撮したいものである。




      荒 野人