エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

雨に・・・

2014年10月06日 | ポエム
雨に降り籠めめられている。
台風18号の余波であったのだけれど、今日は正に本番となってしまった。

18号が襲来している。



通常よりは、強い雨であった。
雨に降り籠められるのは、決して不愉快ではない。
むしろ、雨音を楽しむ気分の方が強いのだ。



ちょっとしたものに、水滴が堪り滴り落ちる。
それを徒(いたずら)に数えている。

無為の時間なのだが、結構内面が充実する。







「垂れこめて雨粒数う書架の前」







この台風は、間もなく過ぎ去るだろう。
目に見えない爪痕が心配だし、もっと心配なのは御岳山の状況だ。



今尚不明な方々の無事を祈りたい。
諦めてしまっては、捜索すら出来ないではないか。

生きているべきだし、そうあってほしい。
無為に雨音を聞いていた自分への、𠮟咤でもある。



        荒 野人